歯周病はお口の中の細菌が引き起こす病気です。口内の清掃を怠っていると歯垢が蓄積され、複数の細菌が繁殖します。それらの細菌が歯茎に炎症を起こし、そのまま放置すれば歯を支える骨が溶けてしまいます。歯を支える骨が不安定になると、最終的には抜歯に至る場合もあります。
当院では、「ご自身の歯を残すことがお口全体の健康につながる」という考えに基づいて歯の保存を重要視し、歯周病の治療には特に力を入れて取り組んでいます。歯周病は自覚症状が少ないため、歯茎からの出血や腫れが現れた時にはかなり進行している可能性が高いでしょう。よって、自覚症状が出る前に検査を受けておくことが大切です。また受診された患者さまには、その後もハガキで定期検診のご案内をしています。
歯周病かどうかを判断する目安は、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットの深さとなります。歯周ポケットが4mm以上深くなると、歯ブラシが届きにくくなるため歯周病がさらに進行してしまいます。
当院の歯周病治療では、溶けてしまった歯根膜や歯を支える骨(歯槽骨)などの歯周組織を再生させる「エムドゲイン法(※)」という歯周組織再生療法を採用しています。 エムドゲインというタンパク質を歯周病によって破壊された部位の歯根面に塗布し、歯周組織の再生を促していきます。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
歯周病などで溶かされた歯槽骨は、歯周病治療では再生できません。周りの歯茎のほうが早く再生し、歯槽骨など歯周組織が再生するスペースが埋まってしまうからです。そこで、歯槽骨や歯根膜が再生するスペースを作り、歯周組織の再生を行う方法がGTR(組織再生誘導)法です。GTR法では、歯周ポケットを清潔にした後、歯周組織が再生するスペースをメンブレンという人工膜で覆って保護します。歯槽骨や歯根膜など歯周組織は、およそ1カ月に約1mmの速さで再生するとされています。
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