歯周病は知らないうちに進行し、なおかつ悪化すると歯を失うことさえある怖い病気です。しかし初期の「歯肉炎」の段階ではほとんど自覚症状がなく、「歯周炎」の段階にまで進み改善が容易ではない状況になってからやっと気がつくということもあります。そのため、かなり症状が進行してから受診される患者さまも少なくありません。
当院では、まず歯周病とはどのような病気なのか解説をし、特徴などについてご理解いただいてから治療を始めるようにしています。病気についてご理解いただくことで、治療に取り組む姿勢が変わり、意識を高めることにつながります。
治療にはていねいな歯石除去が大切で、状態によっては歯石除去に数回通っていただくこともあります。歯磨き指導もしますので、定期的な歯科検診を続けていきましょう。
虫歯だけでなく、歯周病予防にとっても歯磨きは大切です。歯磨きを怠ると歯には「プラーク(歯垢)」と呼ばれる白いネバネバしたものが付着しますが、実はこれは細菌の塊で炎症を引き起こす原因でもあります。
特に睡眠中は症状が進行しやすいため、寝る前には入念な歯磨きをしましょう。放置すると歯磨きでは除去できない「歯石」となるため、毎日続けることが重要です。さらに、自身での歯磨きだけでは取りきれない汚れもあり、歯科医院での定期的なメンテナンスも忘れないでください。