治療方針の治療内容｜佐藤歯科医院

患者さまに快適に治療を受けていただくためには患者さまが大切にしていることや配慮すべきことをよく把握し、診療のさまざまな局面で患者さまの思いや不安に寄り添った対応をすることが必要となります。歯科医院に対する苦手意識の強い患者さまや治療時の痛みに強い不安を感じる患者さまにはとくに配慮をすることで落ち着いて治療を受けることができます。腰の悪い方には診療チェアをゆっくりと浅く倒して差し上げるといった配慮をすることが必要です。このようなきめ細かな対応を心がけることで患者さまに気持ちよく診療を受けていただければと思っております。

治療を行う歯科医師やお口のメンテナンスを行う歯科衛生士は担当制となっております。患者さまのお口のクリーニングやブラッシング指導を行う歯科衛生士は月に一度のペースで歯科医師とカンファレンスを実施して担当する患者さまのお口の状態の共有をはかるようにしております。虫歯として診断されるケースでも患者さまによって虫歯になってしまった原因や症状の進行度、治療歴、年齢、治療に対するご要望、セルフケアの状況などは大きく異なり、治療の方針もお一人おひとりの患者さまに合わせて決定する必要があります。担当の歯科医師と歯科衛生士が患者さまのお口の状況をしっかり共有することで、患者さまに合った治療計画を立てることが可能となり、より良い治療につなげることができます。

お口のなかの状況や治療の内容を患者さまにしっかりご理解いただくためには、その説明がわかりやすいものであることが大切です。歯科医師の視点で行われる説明にはしばしば専門用語が使われ、患者さまの理解の妨げとなってしまう場合が少なくありません。当院では専門用語をできるかぎり使わずに平易に説明するよう心がけ、必要に応じて歯の模型をご覧いただくことやタブレットで画像をご覧いただくことによって、患者さまにもご理解いただきやすい説明となるよう努めております。治療の内容を患者さまにしっかりとご理解いただけるまで時間を惜しまずに説明を行いますので、ご不明点などがある場合にはご遠慮なく質問していただきたいと思います。

お口のなかはデリケートです。検診を行う場合であっても粘膜や歯にミラーなどが触れるだけで大きな刺激として感じられてしまいます。当院では歯の切削だけでなくお口のなかに入れた脱脂綿を取るときなどにもていねいに取り除くことで刺激や不快感が小さくなるよう努めております。歯の切削などによって痛みが生じることが想定される場合には麻酔注射を行いますが、麻酔注射の打ち方に工夫を凝らすことで大きな痛みを感じることがないようにしております。

当院では、より良い診療のベースとなるのは歯科医師と患者さまとのあいだの関係性であると考えております。歯科医師や歯科衛生士などのスタッフは歯科医療の立場から患者さまの人生に関与することの責任を意識し、豊かな人間性の育成に努める姿勢を忘れないよう心がけております。治療技術の向上に励むことはもちろん、礼儀を大切にしながら一人の人間として心の通った接遇を行ってまいりたいと思っております。