大人になっても出っ歯の矯正は可能なのか?

コラムを読んで、歯に関してわからないことや不安なことがあれば、歯科矯正の歯医者さんに相談してみましょう。

そもそも大人になってから矯正ってできるのかな…と感じていませんか。今回は大人の矯正のメリットとデメリットを合わせてご紹介しています。子供の頃に比べると費用も期間も長くなりますので自身タイミングを兼ねて相談してみてください。

この記事の目次

日本人に多い出っ歯という歯列不正について

矯正治療で来院される患者さんは、色々な歯列不正を抱えています。例えば、全ての歯がガタガタに並んでいる叢生(そうせい)や、犬歯が外に飛び出してしまっている八重歯などがその代表例です。そんな中でも、日本人に多い歯列不正に、上顎前突(じょうがくぜんとつ)というものがあります。これはいわゆる出っ歯と呼ばれるものですね。出っ歯であることがコンプレックスで、それを何とか治したいという一心で、矯正治療を希望する患者さんはかなり多いです。

ただ、矯正治療と言うと、小学生や中学生の頃に行うもの、という認識が何となく患者さん全般にあるようです。ですから、「大人になってからは出っ歯を矯正することはそもそも不可能なのでは?」と思い込んでいる患者さんも少なくありません。けれども、現実はそうではありません。成人した後でも、出っ歯を矯正することは可能です。

大人になってから出っ歯を治療することのデメリットとは

大人になってからでも、出っ歯を治すことができるのであれば、子どもの頃に無理して治療を受ける必要がないように思えますよね。でもそれは、大間違いなのです。確かに、成人してからでも、出っ歯は治すことができます。けれども、かなり苦労するかと思います。なぜなら、大人になってしまうと、顎の成長が完了しているため、そう簡単に、歯を動かすことができなくなるのです。ですので、出っ歯の治療を大人になってからすると、かなり長い治療時間が必要になります。

また、当然のことながら、治療費も高額になってしまうのです。それに加えて、最終的な治療の結果が、希望通りのものにならない可能性も高いと言えます。そういう意味では、大人になってからの出っ歯の矯正治療には、複数のデメリットがあると言えます。

それでもメリットの方が大きい!?

成人矯正には、幾つかのデメリットがつきものであると言えます。それでもやはり、長い間抱えていた、自分自身のコンプレックスを解消できるというのは、何にも代え難い喜びかと思います。

また、矯正治療の技術というのは、日々進歩していますから、かなり理想に近い治療結果を得られる可能性も十分にあると言えます。近年ではマウスピースなどの目立たない矯正もあります。まずは、矯正医の先生に、出っ歯について相談してみましょう。相談に関しては無料の所も沢山ありますし、気軽にアドバイスをもらえるかもしれません。その際に、どのくらいの治療期間や治療費が必要になるかなど、かなり細かく説明してくれるかと思います。

監修医 飯田尚良先生

飯田歯科医院 院長

【経歴】
1968年 東京歯科大学 卒業
1968年 飯田歯科医院 開院
1971年 University of Southern California School of Dentistry(歯内療法学) 留学
1973年 University of Southern California School of Dentistry(補綴学・歯周病学) 留学
1983年~2009年 東京歯科大学 講師
現在に至る

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