にしだ歯科クリニック

叔父が歯科医師で僕も虫歯治療なんかで叔父の歯科医院に通っていたんですが、その姿を見ていて、いいなぁと思ったのがきっかけといえますね。たくさんの患者さまから、「ありがとう」と感謝されていて、すごい仕事だと思いました。実際自分も治療してもらって、歯の痛みがスッとなくなって楽になったことを経験しましたし、これはすごいと。もともと人のお役に立てる仕事に就きたいと考えていたので、歯科医師の道を選んだということです。歯は直接命に関わるようなことはなくても、体のバランス・姿勢など全身の健康にも影響する大切な器官と分かり、ますます興味を持ちました。歯は普通にあるときは特に意識することもないですが、失ってしまうと初めてその大切さに気づくというようなところがあり、皆さまにはできれば失う前にご自分の歯を守っていただきたいと思っています。
最近歯科の技術はどんどん上がっていますしいい材料も次々出てくるので、技術と知識は絶えずアップデートしていかなくてはなりません。そのために勉強し、患者さまにご提供していくのが僕の仕事だと心得ています。

あるご年配の男性の入れ歯治療をしまして、僕が入れ歯を作って、それが上手く合ったということでその後もしっかりお食事をしていらしたんですね。それからしばらくして亡くなられたということでしたが、その方の息子が歯のメンテナンスに来てくれて、「父は、最後まで先生が作った入れ歯を使っていました」と話してくれたんです。それを聞いて、心に響いたというかこの仕事をしていて良かったと思いました。人の尊厳に関わる部分に携わることができるのはやりがいになりますし、お父さまの入れ歯を見て、息子さまも来てくれたと思うと嬉しかったですね。
この歯科医院はもともと僕の祖父母が住んでいた土地だったんです。僕が小さい頃から周りの地元の人にもお世話になりましたし、親戚も知り合いもたくさんいます。臨床研修の頃からいずれここで開業したいと考えていたので、高齢者の方が多く住んでおられる土地柄を考慮し、入れ歯の治療が増えるだろうと思いましたので、最初は大学病院の高齢者向けの歯科医院に入局しました。 その経験が今に繋がっていると思いますし、これからも地域の方々に恩返ししていきたいと考えています。

体を動かすスポーツは好きで、趣味といえばテニスです。学生の頃はテニス部だったので、今でも週一でスクールには行っています。その他リフレッシュ方法といえば、釣りとか飲み会ですね。

まず、歯科医院が苦手な方、嫌いな方がここへ来てくれている以上、それを重んじて患者さまに接しようと心がけています。患者さま自身も歯が悪くなっていることは自覚されていると思うんです。それでも怖いから行きたくないと先延ばしにしているうちに、どうにも痛くて我慢できなくなって仕方なく来られたという場合もありますので、そんな患者さまに対して、「ここも虫歯でこっちも虫歯、磨けてない部分がこれだけある」みたいなことを言っちゃうと、もう二度とその方は来たくなくなりますよね。だから、歯科医院に行こうと思ってうちに来てくれたことをしっかり受け止め、患者さまがどう治療したいのかご希望をお聞きします。患者さまによっては痛いところだけ治療してほしい、これを機に全体をきれいにしたいなど、皆さまそれぞれ目的は違いますので、それをお聞きしたうえで治療プランをご提案して、患者さまがご納得されれば治療を進めていきます。
患者さまは歯科医院を選べる時代ですし、もちろん歯科医師も患者さまを選べるようになってきていますが、うちは来ていただけるならどんな方でもいらしてほしいです。歯の健康に対しての意識が高い方にはより良く維持できる方法をご提示できますし、逆にあまり意識されていない方には少しでも認識していただけるようご説明してまいります。日常生活が制限されることなく快適な期間を延ばすためには、お口の環境は非常に大切です。そういうこともお伝えしていければいいですね。

ごく基本的なことですが、患者さまを一人の人間として尊重するということです。お迎えしたときのご挨拶から始まり、敬語での言葉使い、明るく接遇するなど患者さまお一人おひとりを大切に思う気持ちですね。スタッフの技術的なミスというのは誰しもあるし、次には気をつければいいことですが、患者さまに対しての態度はしっかり伝えています。