まりん歯科　小児歯科医院

団地の中にある歯科医院なので、地域密着型であることが挙げられますね。お子さまからご年配の方まで、ご家族みなさまで通うことができる歯科医院です。また、事前に十分な説明がなく何をされているか分からないというご不満を抱えている方が多かったので、当院では患者さまの口内の状況を画像でお見せしてからご説明し、治療方針を相談しながら一緒に決めていくようにしています。

また、当院では、患者さまがスタッフと何気ない会話をしているうちに、さまざまなご相談を受けることも多いんです。スタッフの教育にも力を入れていて、患者さまのご質問にお答えできるように日々勉強して知識を身につけているからかもしれません。特に女性の方が興味を持たれるホワイトニング（※）については、スタッフにも実際に体験してもらい、患者さまの相談に乗ってもらっています。体験したうえでの説明だと説得力があるようで、ご相談された患者さまのほとんどが「自分もやってみたい」とおっしゃいますね。70代の女性や、ご夫婦で通われている方で営業職をなさっているご主人のほうがホワイトニングを始めた例もあります。歯科医師に聞いてみたいけど聞きにくいことを、スタッフになら気軽に相談できるという雰囲気があるようです。

スタッフも、ただ手伝っているのではなく、どんな目的で何をしているかが分かっているので、次の展開を読んだ迅速な対応をしてくれます。患者さまのご質問にも自分の言葉で説明することができるので、信頼関係が築けるんですよね。歯科医師とスタッフが患者さまと協力し、みんなで口内の悩みを解消するよう努めている歯科医院だと思います。

※自由診療です。料金は料金表を確認してください。

開業したての時にいらした、総入れ歯を使用しているご年配の男性の患者さまが印象に残っていますね。いらっしゃるたびに「痛くて噛めない。食べられない」と大声でおっしゃるんです。

こちらも一生懸命ご対応させていただいているのですが、あらゆる手をつくしても「痛くて噛めない」の繰り返しで、何度もいらっしゃるんです。症状は改善されているはずなのに、何がいけないんだろうと悩んでいたとき、その方のご家族がいらしたんですね。そこで、「お力になれなくて」と謝ったら、「え？　おじいちゃん、昨日もりんごをおいしそうに食べてましたよ」とおっしゃるんです。しかも、「家では入れ歯が痛くて食べられないと言ったことは一度もないですよ」と……。

つまり、その患者さまは当院へ来たくていらっしゃっていたようなんです。多くの方は、歯科医院に対してよいイメージを持っておらず、本来は自分から行きたいと思わない場所ですが、その方はわざわざ来てくださった。それが分かってうれしかったですね。その方は例外かもしれませんが、本来患者さまは何か困ったことがあって、勇気を出して訪れてくださっていると思うので、どんなに忙しくても、患者さまが抱えている問題を受け止められる余裕を持つようにしようと、スタッフたちといつも言っています。

あえて、縁もゆかりもない土地を選んだんです。なぜなら、高知県（こうちけん）にある実家の歯科医院で診療していたときは昔なじみの知人も多かったこともあり、自分に対する評価が得られないと考えたからです。後ろ盾が何もない状況で、自分への真の評価を知りたいと思いました。

また、それまでの常識が、患者さまにとっては非常識なのではないかと考えていたので、従来のイメージとは違う歯科医院を自分の手で一から作ってみたかったんです。当時の歯科医師側からすれば、常識外れだったのかもしれませんが、患者さまのご不満を少しでも減らしたかったんです。

この団地の方々は、縁もゆかりもないわたしを温かく迎えてくださったうえに、みなさまで応援してくれたんです。カルテの番号が1番、2番である初期の患者さまが、今でもいまでも来てくださるんですよ。これからも地域密着型の歯科医院として、みなさまに恩返ししていきたいという気持ちでおります。

歯ブラシはスーパーや薬局にたくさんありますから、何を選んでいいのだろうと迷われると思います。例えばブラシが硬めか柔らかめなのか、ヘッドが大き目か小さ目か。人によってお口の中の大きさや歯の大きさ、歯並びも違います。その人のお口の中にあった歯ブラシを使うことが大切です。

また、口の中の細菌の種類も人それぞれです。生まれたばかりの赤ちゃんはお口の中に菌はいませんが、ご家族と一緒に生活をし、いろいろなものを食べ、飲むことで固有の細菌が作られます。菌には良い菌もいれば悪い菌もいます。虫歯になりやすい人は虫歯菌が、歯周病になりやすい人は歯周病菌がいますので、そのことも含めて自分に合った歯ブラシを選ぶべきです。

自分で見極めることは難しいので、一度歯科医院で相談してみてください。ただ、歯科医師といえど、お口の中を見ただけでは判断ができません。これまで使っていた歯ブラシはどうだったのかなどさまざまな話をお聞きして、患者さまにあった歯ブラシを見つけていくようにしています。

昔と今では、歯科医院は大きく変わったと思います。昔は、歯を削る、抜く、詰めるが主流でした。今は、虫歯を未然に防ぐ方法や、歯周病と上手に付き合う方法もいくつかあります。しかし、人によって虫歯になりやすい方もいるし、歯周病のレベルもさまざまです。まずは、自分の口の中の特徴や状況を知って、上手に付き合っていく方法を見つけるのがいいと思います。

走るときに革靴を履く人がいないように、自分の口にあった治療法を見つけましょうということですね。甘いお菓子が好きでどうしてもやめられないけれど、虫歯になりやすいという方なら、キシリトールが使われた製品を試してみるのもいいでしょう。寝る前に食べても虫歯予防になります。

ダイエットの場合、いろいろな方法がある中から、自分は運動系ならそんなに苦がなく続けていけそうだとか、自分に合わせた方法を選びますよね。歯や口の中のことだって、そうやって自分に合った方法を選んで改善していけるんです。将来的には、そういう部分に力を入れていきたいですね。そのためには歯科医師やスタッフが相談しやすい存在であることがポイントになると思うんです。患者さまが望まれることを、協力しながら進めていきたいと考えております。