綺麗な歯茎を取り戻す「歯茎のホワイトニング」とは?費用や特徴を解説

歯茎が黒ずんで不健康に見えたり、歯のホワイトニングをしたけれど歯茎の色が気になることはありませんか?実は、歯だけでなく歯茎もホワイトニングできるのです。この技術は「歯肉ホワイトニング」や「ケミカルピーリング」、「ガムピーリング」とも呼ばれます。

黒ずんだ歯茎を健康的で綺麗なピンク色にすることができ、ホワイトニングした白い歯をより美しく見せる効果もあります。美容意識の高い方々に注目されている歯茎のホワイトニングについてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

※掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

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1.歯茎のホワイトニングってどんな治療?

歯茎のホワイトニングとは

通常のホワイトニングが歯の変色を対象としているのに対し、歯茎のホワイトニングは歯茎の黒ずみなどの変色を解消し、ピンク色の綺麗で健康的な歯茎を実現する手法です。歯茎にピーリング効果のあるホワイトニング剤を塗布し、変色した部分を剥がして新しい歯肉を再生させることで変色を解消します。

歯茎のホワイトニングを行うことで、白い歯をより引き立たせる効果もあります。歯茎の変色に悩んでいる方や、美しい口元を目指す方に注目されている技術です。

歯茎のホワイトニング治療の流れ

施術前にすること

まずは歯のクリーニングを行い、歯垢や歯石を除去して歯茎の炎症を抑えます。虫歯がある場合、薬剤が浸みて痛みが生じたり、神経に悪影響を及ぼす可能性があるため、先に治療を行います。

歯茎の状態が悪いとホワイトニングができない原因となりますし、変色の原因が歯周病の場合、ホワイトニングでは効果が期待できません。そのため、歯周病の治療も必要です。

これらの処置を事前に行い、歯や歯茎のコンディションを整えてから実際の施術に入ります。

当日の治療の流れ

ステップ①
歯肉の表面を乾燥させて、乾いたのが確認できたら表面麻酔を施します。

ステップ②
麻酔が効いてきたら、歯肉の表面に塗布した麻酔薬を丁寧に洗い流します。

ステップ③
ホワイトニング剤を塗布していきます。

ステップ④
薬液が徐々に反応して、歯肉が白く変色してきます。

ステップ⑤
塗布した薬液を無水アルコールで中和して施術は完了です。

施術後の流れ

施術後3~7日で歯肉の状態が徐々に変化し、薬液を塗布した部分にかさぶたのような薄い膜ができます。この膜がはがれると、下にはピンク色の新しい歯肉が現れます。歯茎の状態が落ち着いたら歯科医院で確認してもらい、ホワイトニング効果が十分でない場合は再度ホワイトニングを行います。

2.歯茎のホワイトニングにかかる費用や期間は?

歯茎のホワイトニングにかかる費用

歯茎のホワイトニングは、通常のホワイトニングと同様に審美目的の治療であるため、保険適用外です。自費診療となるため、施術費用は歯科医院によって異なります。費用の相場は片顎または上下顎で表記されることが多く、約3,000~40,000円と幅があります。

多くの方は歯茎全体をホワイトニングするため、総額は約6,000~65,000円程度が相場です。歯茎のホワイトニング費用は歯科医院によって大きく異なるため、実績や評判を含めて通える範囲の歯科医院をよく比較検討することが重要です。

 

歯茎のホワイトニングにかかる期間と回数

歯茎のホワイトニングは、基本的に1回の施術で大きな効果が見られます。追加の施術が必要な場合でも、多くは2回以内で完了します。

薬剤を塗布してからかさぶたが剥がれ、新しい歯茎が再生するまでには時間がかかりますが、約1~2週間でピンク色の綺麗な歯茎が手に入ります。効果は2~3年持続すると言われており、歯茎の美しさを維持するためには定期的なホワイトニングが必要です。

3.歯茎のホワイトニングのメリット・デメリットは?

メリット①健康的で美しい印象の口元を実現できる

黒く変色した歯茎をピンク色に戻すことで、健康的で美しい口元を実現できるのがメリットです。歯のホワイトニングだけでは、歯茎が黒いとあまり良い印象を与えませんが、両方を併用することで見た目の印象を効果的に良くすることができます。

 

メリット②若々しい印象になる

黒ずんだ歯茎は年齢を感じさせる原因となりますが、歯茎のホワイトニングを行うことで、若々しい印象を保つことができます。これにより、気持ちの面でも変化が現れます。歯茎にコンプレックスを感じていた方はもちろん、見た目の印象が重要な職業の方にも適しています。

 

デメリット①すべての歯茎の変色に対応できるわけではない

飲食物や喫煙によるメラニン色素が原因の歯茎の変色には対応できますが、歯周病などの疾患や詰め物や被せ物の金属が原因の変色には、他の治療法が必要です。また、歯茎のホワイトニング効果には個人差があり、期待通りの効果が得られない場合もあります。

 

デメリット②効果は永続的ではない

ホワイトニングの効果は永続的ではなく、約2~3年で元の状態に戻るため、綺麗な歯茎を維持するには定期的なホワイトニングが必要です。

 

デメリット③痛みが生じることがある

施術中に薬剤が染みて痛みが生じる可能性があるのもデメリットです。また、施術直後は歯茎が敏感な状態になるため、飲食や歯磨きに注意が必要です。

4.歯茎のホワイトニングを実施する際の注意点は?

痛みが強い場合は痛みどめを服用する

歯茎のホワイトニングは、薬剤で歯茎の表面を剥がすため、刺激によって痛みや潰瘍が生じることがあります。痛みの程度や発生する可能性には個人差があり、事前に予測することが難しいのが難点です。痛みが酷い場合は、歯科医院で処方された痛み止めを服用しましょう。

 

刺激の強い飲食物は控える

歯茎のホワイトニングを行った直後は、ピーリングによって組織が剥がされているため非常に敏感な状態です。喫煙はもちろん、香辛料の多い食べ物やコーヒー、炭酸飲料などの刺激物の摂取は控えましょう。

 

膜を無理矢理剥がさない

歯茎のホワイトニングは、薬剤によるピーリング効果で表層の組織を剥がすため、施術後には薄い膜ができます。3日~1週間程度でこの膜がはがれ、新しいピンク色の歯茎が再生されますが、違和感や痒みを感じることがあります。不快に感じてもこの膜を無理に剥がさず、自然にはがれるまで待つことが大切です。また、歯磨きによる刺激にも注意が必要です。

 

ホワイトニングが受けられない人もいる

歯茎のホワイトニングに使用する薬剤にアレルギーがある方、妊娠中の方、子供、高血圧などの持病がある方、その他の病気で薬を服用している方は、歯茎のホワイトニングを受けるべきではありません。関心がある方は、まず歯科医院で相談してみましょう。

5.まとめ

歯茎のホワイトニングは、黒ずんだ不健康な歯茎をピンク色の綺麗で健康的な歯茎に戻す魅力的な技術です。ホワイトニングした歯をより美しく見せる効果もあります。口元が人の印象に与える影響は大きいため、関心がある方はぜひ検討してみてください。

監修医

髙橋 貫之先生

本町通りデンタルクリニック 歯科医師

経歴

2003年 大阪歯科大学 卒業
2003年 大阪歯科大学 大学院歯学研究科博士課程 入学
2007年 大阪歯科大学 大学院歯学研究科博士課程 修了
2008年 大阪歯科大学 勤務
2016年 大阪歯科大学歯周病学 助教退職
2016年 本町通りデンタルクリニック 勤務
現在に至る

日本歯周病学会 歯周病専門医

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