保隙(ほげき)の副作用とリスク

長期間の使用は、顎の成長に影響を及ぼすことがあるので、保隙(ほげき)をつけた後は、定期的な診察を受ける必要があります。歯や顎の成長に影響するため、適切なタイミングで装置を外す必要があります。 また、装置の周辺は食べ物や汚れが溜まりやすく、歯磨きがしにくくなるので虫歯のリスクが高まります。装着している間は、ご自宅で管理を行うとともに、歯科でメンテナンス、クリーニングを受けるようにしましょう。 装置は、まれに変形が生じたり、外れてしまう場合もあります。外れると、お子さまが装置を飲み込んでしまうリスクがあります。歯磨きの際に、装置の状態を確認して緩くなっていないか、ガタツキがないかなどを保護者の方が確認しましょう。 また、経過をみていくなかで別の装置に変更する場合があります。
備考
保隙(ほげき)装置は、お子さまの永久歯が生えてくるのに必要なスペースを確保しておく装置です。 乳歯が虫歯や外傷などで、永久歯への交換時期ではない乳歯が抜歯になった場合、隣の歯が傾いてしまい、永久歯の生えてくるスペースが確保出来なくなってしまいます。失った乳歯の場所や本数などによって装置の種類は様々です。 装置をつけないでそのまま放置していると、歯並びが悪くなったり、場合によっては永久歯が生えてこれない場合があります。そのため、保隙(ほげき)は将来起こりうる歯列不正の予防になります。 装置には保険適用のものと自由診療になるものがあります。

監修医情報

菊地由利佳先生


【プロフィール】

2013年日本歯科大学新潟生命歯学部 卒業
新潟大学医歯学総合病院にて研修
都内歯科医院にて勤務

現在健康検定協会所属