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※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

受け口といっても様々なタイプがある

骨格から問題があるタイプ

そもそもの骨格が、受け口になっているケースの場合、顎の骨を切って前に出す、または下顎を後ろに下げる手術をします。外科手術の場合は、保険適用のケースで、50万円~65万円程度(手術費用、入院費用、矯正費用を含む)保険が適応されないケースだと、140万円~400万円程度かかることになります。また外科治療の場合、事前矯正が1年半程度、入院が平均2週間程度となります。

歯の向きが原因になっているタイプ

上の歯が内側に曲がっており、下の歯が外側に向いて、逆に噛み合っている状態です。骨格が原因になっていて噛み合わせのために自然に歯の向きが変わったという場合もあります。骨格のほうも原因になっているパターンと、歯の向きだけが問題の場合があります。歯の向きだけなら、通常の矯正治療でおおよそ70万~90万円程度になります。

下顎が大きい&長い為受け口に見えるタイプ

下顎が大きくて長い為、受け口に見えてしまうタイプがあります。こちらは噛み合わせが悪いか悪くないかで、矯正で治るかどうかを判断します。噛み合わせとは関係なく、顎のほうに問題がある場合、顎の骨を削る外科手術となります。歯の矯正だけでは治らないケースもあります。

顔の中央部分が凹んで受け口に見えるタイプ

顔の中央の骨の成長不足で、下顎のほうが前に出てしまい、受け口になるタイプです。こちらは、下顎全体の骨を削って小さくする必要があります。技術力の高い病院での外科手術治療となります。保険診療ができる場合があります。第1第2さいきゅう症候群やロンバーグ病という疾患を発症している場合もありますので、病院で診療を受けましょう。

顔面の曲がりがある受け口タイプ

下顎の骨切りと、上の顎を前に出す矯正をしなくては綺麗なフェイスラインにならないタイプです。顔全体の骨格を考慮し、顔全体の骨から削ったりする外科手術とともに、歯列を整える矯正も行うことになります。期間も長く負担も大きい治療となりますが、保険診療ができる場合があります。左右非対称の場合などは、他の病気を併発している可能性や、下顎骨骨延長術または肋軟骨-肋骨移植術など、大きな手術になる場合もあるので注意が必要です。

受け口矯正の流れとその費用

顎前方牽引装置をつかった受け口の治療

顎前方牽引装置とは、上の顎の骨を前方に引っ張り出して、下の顎ときちんと合わせるという形の矯正になります。外科手術などはなく装置を使った矯正で、成長途中でなくてはできない治療方法です。負担が少なく、単独での使用は少ないですが、総額が5万円程度となります。

一般的な治療、リンガルアーチ

口の中に装置を設置し、後ろから前歯全体を前に押し出す方法です。一番一般的な受け口の治療で、成長期であれば効果が高いです。期間は約6か月で15万円~39万円程度となります。痛みを伴う場合もありますので、なるべく成長期に行うほうが良いと思われます。

マルチプラケット

リンガルアーチで前に歯を移動させた後、マルチプラケットで、歯列をきれいにする矯正を行います。上下にマルチプラケットを装着した場合、30万円~70万円程度の費用がかかります。大人であれば、130万円程度となります。期間は平均2年程度となります。

後戻りを防ぐ保定器具

リンガルアーチで顎を前に引き出し、マルチプラケットで、歯列を整えた後、後戻りを防ぐための保定器具を、約2年間つけることになります。その期間、1か月~2か月に1度、器具の調整に歯医者さんに通う必要があります。自由診療ですので、1回3000円~5000円程度の実費がかかります。保定装置は、基本料金に含まれることが多いですが、だいたい片方の顎で4万円前後となります。

費用総額と期間を考えて選択を

すべてのステップを踏むと、だいたい、期間は、4年前後、総額で、120万円前後と、決して安くはありません。病気が原因の場合を除いて、保険適応外となりますので、実費で用意しなくてはなりません。きちんと矯正歯科で、治療の計画を作ってもらい、計画的に行うのが良いでしょう。

よーく考えて!短期間受け口矯正

短期間で治るものはない

よくホームページやインターネット、看板などで「短期間受け口治療!」とか、「たった2日で受け口が治る!」といったうたい文句の広告を見かけます。が、受け口矯正は短期間で治るものではありません。短期間で治るとうたっている場合、自分の歯を削って、セラミックの義歯を上からかぶせる矯正である場合が多いです。

短期間矯正だと顎まで治らない

斜めに生えた歯を削って、上から人工の歯をかぶせる治療だと、顎のほうは今までのままです。顎に問題がある場合は、短期間のセラミック矯正では、受け口は治らない場合があります。結局、顎の骨を削るような治療が入ることになり、高額かつ長期間の治療になる場合があります

歯ではなく、むしろ顎に問題がある場合もある

受け口矯正の場合、歯単体での問題というよりも、顎や顔全体の問題である場合もあります。短期間で安易な矯正というのは、根本的治療ができていない可能性があります。

顎変形症と診断された場合保険適用になる?

顎変形症と診断された場合は、保険適用となる可能性があります。術前矯正に約1年間、手術で2~3週間、術後1年間の期間がかかります。窓口負担費用は、矯正で22万円、手術で29万円程度となります。また、高額医療費制度の対象となります。

事前にしっかり歯医者さんに相談を

どのような原因があって、受け口になっているのか?どこを、どのように矯正すれば治るのか?しっかり計画書を作ってもらったほうが安心です。なるべく早い時期のほうが費用は安く治療も色々選択できる可能性があります。一度歯医者さんに相談にいってみてください。

受け口の外科治療とは?

顎の骨を削る、上顎自体前に出す

顎の骨を削り下顎を後ろへずらす、または上顎全体を前に出す手術となります。顎の先を切り取る場合もあります。全身麻酔で行われ、通常はその前に1年程度、術前矯正を行います。

手術の費用と期間

手術の期間は約2週間となります。大量出血などがあった場合は、途中で中断され、別の日に延期になる場合もあります。保険適用がない場合、治療の内容にもよりますが、140万円~180万円程度かかります。

術後1週間は鼻から流動食

術後1週間は鼻から流動食となります。口を開けて通常の食べ物を食べることができるのは、1か月から数か月先となります。仕事などで、食べることが必要な場合などは要注意です。

数か月普通食は食べられない

社会人で働いている場合は、術前術後で、2週間の入院に追加して、体力回復と喋れなくなる期間があるため、数日休みを取る必要があります。また通常半年から1年は、歯肉や口にしびれなどの症状が残ることがあります。

1年後にプレート除去手術がもう一度

固定プレートを外す手術が1年後二行われる場合があります。3~4時間程度の手術となります。術前矯正も合わせると、2年~4年程度で受け口が治りきれいな歯並びになり、噛み合わせが良くなります。

保険を適用させるには?

認定機関でないと保険適用の手術はできない

自立支援医療機関(育成医療・更生医療)あるいは、顎口腔機能診断施設の指定を受けている医療機関でしか保険適用による治療はできません。大きな病院や大学病院などの口腔外科が対応しています。

高額医療費控除を受けるには?

1年間(1月1日から12月31日まで)支払った医療費の領収書を持って税務署に行きます。同一家庭の人の治療費を合計することができます。保険の一時入院費用など、もらったお金の明細も一緒にもっていきます。各家庭の所得に応じて、控除を受けることが出来ます。

医療費控除のポイント

一括で支払い済みのものだけでなく、ローンも対象になります。診断書が必要になる場合がありますので、あらかじめ担当歯科医に診断書を用意してもらう必要があります。行きかえりの交通費も対象になりますので、領収書をしっかりもらっておく必要があります。お子さんの治療の場合は、付き添いの大人の分まで適用されます。

医療ローンは信頼できるところで

クレジットのリボ払いは、金利が高い場合が多いです。信頼できる銀行や信用金庫でもデンタルローンを取り扱っています。金利が18%~20%など高いものもありますので、しっかり確認する必要があります。

費用やかかる期間などを相談しよう

まず早めに歯医者さんに行き、費用やかかる期間、治療法などを相談しましょう。複数の医師に確認するのも良いと思います。あとで後悔することがないように、どこをゴールにするのか?を歯医者さんと確認することが大事です。

まとめ

受け口矯正は一番大変なものになると外科手術になりますので、事前にしっかりと歯医者さんに相談し、治療方針を決める必要があります。費用や期間も通常の矯正よりも大きくなることが多いため、医療費控除などの知識も必要です。

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2022-08-16T14:49:13+00:00