この記事の目次
カウンセリングはなぜ必要なの?
矯正治療についての知識が深まる
カウンセリングでは、どんな仕組みやテクニックで治療しているのか、わかりやすく説明してもらえます。自分がこれからどんな治療を受けようとしているのか把握する機会としてもカウンセリングは欠かせないのです。
・歯列矯正の目的について
歯列矯正は、自由診療となり治療費が高くなるという印象があります。また「見た目のために行う治療」と思っている人はまだまだ少なくありません。しかし、実際の歯列矯正はかみ合わせを正してそしゃくしやすくしたり、発音しやすくしたりするなど、身体のあらゆる不調を改善するのに役立つものでもあります。
見た目の歯並びを整えるだけでなく、顎(がく)関節症を改善し、頭痛や肩こりの解消にも役立つケースがあります。
このように、カウンセリングの中では歯列矯正が持つ可能性などについても触れていきます。カウンセリングでは、情報交換をするうちに「そういえば、あごがたまに痛いんです」「頭痛で悩んでいます」といった、本人が意識していなかった事柄にも気づくことができるようになります。カウンセリングは、広く歯列矯正について知ることができる機会なのです。
・歯列矯正の仕組み、テクニック
歯列矯正では、どんな仕組みで歯並びを治療するのかについても説明してもらえます。ワイヤなどを使う一般に知られている方法もあれば、着脱可能なマウスピースを利用して矯正する方法もあるなど、仕組みやテクニックについても学べる機会となるのです。
一部の歯だけを矯正したい場合なども、マウスピースなのか、部分的な矯正だけなのか等、いくつかの治療法から選べます。本格的に治療方針を決めるのはカウンセリングを終えて検査をしてからとなりますが、患者さんとしてどんな治療を選べるのか、歯医者さんと意識を同じにできることがカウンセリングの良い点でもあります。
治療にかかる期間の目安を知ることができる
実際の矯正にかかる時間はさまざまです。カウンセリングでは、矯正にかかるだいたいの期間を認識することができます。治療が短縮される場合や、長引くケースがあるということなども、ここで教えてくれるはずです。
また、将来引っ越しする可能性がある場合や、進学・転職等で生活環境が変わる可能性があるなど、ライフステージなどの変化が予想できる場合は、その点も踏まえて治療方法等を相談するといいでしょう。
抜歯の必要性の有無などがわかる
可能性のある治療法を一つひとつピックアップしていきます。その中で、例えば抜歯が必要になりそうかどうかなどについてもカウンセリングの段階で話します。抜歯をしたくないとなれば、別の治療法を探す必要が出てきますので、できるだけカウンセリングの段階で問題になりそうなことは話しておくといいですね。
矯正装置について詳しく説明してもらえる
実物の矯正装置を見ながら話をすることもあります。使用する矯正装置についても詳しく教えてもらえるので、実際に装置をつけた時のことが想像しやすくなります。装着後のことも考えて、お手入れの方法、扱い方の注意等も、ざっくりと話をしていくとイメージがつきやすいです。
必要な費用についても教えてもらえる
検査前なので変わる場合もありますが、だいたい「この装置でこれくらいの費用がかかる」といったことを教えてくれます、例を出しながら実際にかかる治療費について教えてくれるので、治療費の相場を知りたい場合は、ここでいろいろと相談しておくといいでしょう。また、この時にデンタルローンなどの分割による支払い方法についても聞いておくといいです。良心的な歯医者さんほど、支払いについての話はきちんとしてくれます。
ある歯医者さんのカウンセリングの流れ
問診票へ記入
まず、歯医者さんに到着したらカウンセリングシートや問診票に記入します。基本的な名前や住所等、カルテの基本情報になるようなものです。
アレルギーの有無や、過去で大きな病気にかかったことなども書き込むことになります。事前に把握しておくと便利です。
カウンセリング
次にカウンセリングに入ります。カウンセリングでは、前述したような内容の話をします。疑問があれば、どんどん質問をして解消しておきましょう。疑問を残してしまうと、治療に不安を抱くことにもなります。カウンセリングは不安や疑問を解消する場でもあるので、遠慮なく質問してください。
かみ合わせなどの簡単な腔内(こうない)チェック
実際に口の中をのぞいてみて、かみ合わせなどの簡単なチェックをします。本人は「前歯のゆがみが気になる」程度で受診しただけなのに、実は上下のかみ合わせが悪いことによるほかの症状がわかるケースもあります。
専門家である歯医者さんだからこそ気づくポイントもあるので、この簡単な腔内チェックも必要です。ガラリと違う治療が必要になる可能性もあります。
口腔(こうくう)内の撮影
口の中をカメラなどで撮影します。一つは、デジタルカメラなどを使って撮影するものです。また、レントゲンで撮影する場合もあります。従来のフィルムによるレントゲンではなくデジタルレントゲンを使う歯医者さんも増えてきました。
カウンセリング
撮影した写真を元に、再度カウンセリングを行います。デジタルカメラで撮影した写真を、歯列矯正では度々撮影していく歯医者さんも多くあります。変化を見るために役立ちます。この写真を使って、問題点を説明したりもしてくれます。
レントゲン写真は、歯並びや親知らずの有無等を調べるのにも役立ちます。より歯の状態を知るのに必要です。
治療費についての説明
次に、治療費について説明します。治療費は歯列矯正で、一二を争うほどに気になる情報ではないでしょうか。一括払いなのか等、支払いの仕組みについてはきちんと聞いておきましょう。
検討材料となる資料なども
帰宅時には、検討材料となる資料を渡してくれることもあります。今回のカウンセリングを通して、次の検査などに進むかどうかを検討することができるのです。
カウンセリングは無料?有料?
無料の歯医者さんも多数
歯列矯正を相談したい場合には、まず、カウンセリングを受けます。このカウンセリングは歯医者さんによっては無料で受けられることも少なくありません。よく見ると、カウンセリングの際に簡単な検査を行う場合は有料となることがあります。ほかにも、無料の場合は検査を一切行わないなど、その中身に違いがあることがわかります。
ただし、歯医者さんは無料、有料で選ぶよりも、初回のカウンセリングではどんな項目を話してくれるのか、1時間程度たっぷり時間を取ってくれるのか、簡単な問診だけで終わってしまうのか、検査をしてくれるのか、事前に調べてから受診をするといいかも知れませんね。カウンセリング料ではなく、カウンセリングの中身で最終的には選ぶといいのではないでしょうか。
まとめ
歯列矯正では、じっくりとカウンセリングを行います。中にはこの段階で検査をして、どんな矯正が必要なのかをじっくり調べてくれる歯医者さんもあります。中には「ただ歯列矯正について広く知り、それから治療を検討したい」「話を聞いてから治療を受けるかは決定したい」という人もいると思います。その場合でも、まずは気軽にカウンセリングを受けてみるといいでしょう。カウンセリングを受ける前に、自分がどうしてカウンセリングを受けたいと思っているのか、先方に伝えておくとよりスムーズです。
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