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※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

マウスピース矯正の費用目安・治療期間・種類

マウスピース矯正とは

「マウスピース矯正」は、マウスピースを歯列にはめて、少しずつ歯を動かしていく方法です。

マウスピース型の矯正装置はアライナーと呼ばれます。
アライナーは軽く、薄く、透明度が高いプラスチックで作られています。
自分での取り外しが出来るため、歯の一本一本に装置を取り付けたままで年単位の治療期間を過ごす必要がある従来の矯正方法に比べると、手軽に始めやすいというメリットがあります。

マウスピース 種類

気になるお値段は?

マウスピース矯正は、ほかの矯正方法と比べると費用を抑えることができます。

マウスピースの種類にもよりますが、費用は一般的には40~90万円ほどです。
1~2本の部分的な矯正であれば、10万円程度でできるマウスピースもあります。
ただし、受け口の場合には1~2本の矯正では治らないため、受け口の治療をマウスピースでおこなう場合は、やはり上記の金額を見込んでおきましょう。

また、ワイヤーによる矯正よりも、マウスピース矯正の方が高くなるようなケースもあります。
大きく乱れた歯の矯正では、使用するマウスピースによって、ブラケット矯正(金属での矯正※)より費用が上がる可能性があります。

※ブラケット矯正の金額を70~100円程度とした場合

治療期間はどれくらいかかるの?

マウスピース矯正にかかる期間は、6ヵ月~2年ほどです。

治療期間中は、1日のうち約20時間ほどはマウスピースを装着して過ごし、約2週間ごとにマウスピースを交換する必要があります。
しかし、初期の段階で治療に使う全てのマウスピースを製作する方法の場合、まめに通院する必要がないこともあります。
またマウスピースの種類によっては、装着時間が1日あたり10時間で済むものもあります。

受け口の程度に加え、ライフスタイルに合わせてマウスピースを選ぶと良いでしょう。

マウスピース矯正のメリット・デメリット

目立ちにくい

マウスピースは透明なので、装着していても見た目に影響を与えにくいことがメリットです。
金属の矯正器具に抵抗のある女性や、人と話す機会の多い接客業・営業の仕事をしている方におすすめできる治療法です。

矯正 接客

取り外し可能

マウスピースは、歯の一本一本にワイヤーやブラケットを取り付ける矯正方法とは異なり、自分で自由に取り外すことが出来ます。
基本的に食事のときはマウスピースを取り外すため、食事内容に気を配る必要がありません。

一方、金属の矯正器具を装着している場合は、固いものや装置にくっついてしまう食品を避けなければいけないこともあります。

歯磨きのときにも外すことが出来るので口の中を清潔に保ちやすく、虫歯にもなりにくいというメリットがあります。
「結婚式のような大切なイベントのときは外す」といったような対応も可能です。

ブラケット矯正のデメリットを解消してくれる

マウスピース矯正には、一般的なブラケット矯正治療のデメリットを解消してくれるという長所があります。
ブラケット矯正の代表的なデメリットは、例えば以下の4つです。

・自身で自由に装置を取り外すことができない
・見た目に影響を与えやすい
・金属アレルギーの場合は選択できない
・金属が粘膜や舌に当たり口内炎ができやすくなる

前述のように、マウスピース矯正では上記の4つのデメリットがないため、治療中の不便さが気がかりで矯正治療に抵抗感のある方でも比較的取り入れやすいという点がメリットになります。

マウスピース矯正のデメリット

大きく乱れた歯列矯正には向かない

大きく乱れた歯列の治療にはブラケット矯正の方が適している場合があります。
この場合だと、結果的にブラケット矯正を選択した方が治療期間が短く、また費用も抑えることができます。
つまり、マウスピース矯正は、適応できる(マウスピース矯正が向いている)症状が限られているということです。

装着時間の自己管理が必要

マウスピースは自分で取り外しができるので、つい装着時間が短くなってしまいがちです。
装着時間をきちんと守らなければ、矯正の作用は薄れてしまいます。
マウスピース矯正の成功は、装着時間を自己管理できるかどうかに左右されます。

症状によって有効な矯正治療は違う

矯正方法ごとにメリット・デメリットはありますが、症状によっては、患者さんが希望する矯正方法が適さないことがあります。
歯医者さんとよく相談し、自分に合った治療法を見つけましょう。

矯正方法について相談する患者と歯科医師

マウスピース矯正の治療の流れ

カウンセリング

歯医者さんでの矯正治療は、基本的にカウンセリングから始まります。
このときに、歯並びの症状や、症状による悩み、アレルギーの有無、生活習慣などをしっかりと相談しましょう。
治療期間や費用についても、この時点でしっかり確認しておくのがベターです。

精密検査

カウンセリングが終わると、患者さんの歯の状態を確認するための精密検査をおこないます。
具体的には口腔内検査、レントゲン撮影、歯の型取りなどがあり、検査結果を踏まえて、治療の計画書・契約書類などを作成していきます。

アライナーの作成

治療方針に納得が出来れば、マウスピース矯正の装置「アライナー」が製作されます。
アライナーは、患者さんの歯形や噛み合わせなどを精密に検査したうえで作られます。

一般的には、検査を担当した歯医者さんがアライナー製作会社に依頼し、製作会社が詳しい患者さんの資料を元に作成します。

マウスピース装着による治療開始

マウスピースが完成すれば治療が開始されます。

マウスピースは基本的に1日20時間以上歯列に装着し、それによって歯を正しい位置へと動かしていきます。

1つのマウスピースで動かせる幅は狭いため、約2週間毎に新しいアライナーに交換する必要があります。
治療中は、1ヵ月半~3ヶ月おきに定期的に通院し、治療の進行状態の確認と口腔内のクリーニングを行います。

治療期間の目安は、一般的に6ヵ月~2年ほどです。

保定期間

歯並びが整い、矯正装置を外したら治療が完了するというわけではありません。

矯正治療には「保定期間(ほていきかん)」というものがあります。
この期間を設けることで、治療前の状態に歯が戻ろうとする作用を防ぎます。

保定期間が過ぎるまでは、「リテーナー」という保定装置を装着して過ごすことになります。

マウスピースでは重度の受け口は治せない

受け口とは

「受け口」とは、下の前歯が上の前歯より前に出ているために、上下の噛み合わせが逆になっている状態を言います。
別名、反対咬合(はんたいこうごう)、下顎前突(ががくぜんとつ)とも呼ばれています。

正しい噛み合わせは、上の前歯が下の前歯よりも前に出ている状態です。

矯正できない症状がある

マウスピース矯正で治せない不正咬合(悪い歯並び)の中には、重度の症例もあります。
例えば、以下の状態です。

・顎の骨がずれていることが原因で受け口になっている場合
・抜歯が必要なくらい激しく歯が乱れている場合

顎の骨がずれてしまっている場合、マウスピース矯正によって歯並びを整えることはできても、顎のしゃくれそのものを改善することはできません。

マウスピースでは治療できない受け口の図解

マウスピース矯正は新しい治療法

マウスピース矯正はアメリカで生まれた治療法ですが、矯正治療の中でも比較的歴史が浅い治療法であるため、その作用の信憑性について懸念する専門家もいます。
大きく乱れた歯並びをマウスピース矯正で治しにくい理由の一つは、難しい症状に対する技術が普及していないためですが、アメリカではすでに主流になっている矯正方法であり、また日本でも研究が進んでいます。

日本では、他国ほどマウスピース矯正は浸透していない

マウスピース矯正が主流となっている国と比べると、今のところ、日本ではメインの矯正方法と言えるほどは浸透していません。
症状の軽い歯並びを整える、ワイヤー矯正である程度整えてから仕上げに使用する、といった使われ方をすることが一般的です。

マウスピース矯正をメインにしている歯医者さんの数は、他国に比べるとまだまだ少ないというのが現状です。

進化するマウスピース矯正

そうは言っても、日本でのマウスピース矯正は徐々に進化を遂げています。
ブラケット矯正でしか対応できなかった症状を治療できるマウスピースも登場しています。

歯医者さんに相談しよう!

「軽い症状にしか向かないなら意味がない」と思っている方でも、まずは歯医者さんに相談してみましょう。

日本でも、様々な種類のマウスピースを扱っている歯医者さんが増えており、症状によっては対応できるケースもあります。
自己判断で諦めず、まずは歯医者さんに診断してもらうことをおすすめします。

マウスピース矯正で治したい受け口

子どもの受け口

小さい子どもの受け口の原因は主に、「上顎の成長不足」です。
こういった場合、顎の筋肉を鍛える必要があります。

顎の筋肉トレーニングができる種類のマウスピースもあるので、根本的な歯並びの悪さの原因改善に役立ちます。

受け口の原因になる要因

受け口になってしまう原因として、以下のものが考えられます。

・両親や親族に受け口の人がいる(顔の形や歯並びの遺伝)
・上顎の成長が不十分(下顎の成長が上顎の成長を追い越してしまい、顎の骨のバランスが崩れる)
・指しゃぶり、舌の癖、噛み癖、口呼吸などの癖・前歯の生え替わりがスムーズにいかない
・舌小帯(ぜつしょうたい)という、舌の裏側にあるひだが短い(舌で下の前歯を前に押し出してしまうため)
・舌が正しい位置にない(上顎が狭くなるため)

ほかにも、唇や上顎が繋がっていない「唇裂(こうしん)」や、「口蓋裂(こうがいれつ)という先天異常による受け口もあります。

受け口の原因になる指しゃぶりをする子ども

受け口になると様々な悪影響が!

コンプレックス・対人関係への影響

受け口になると顎がしゃくれる、三日月顔になる、への字口になるなど、見た目にも大きな影響を与えます。
また、発音障害が出ると、特にサ行やタ行の発音がしにくくなるなどの問題もあります。

歯並びや噛み合わせが悪いことで引き起こされる別の症状

歯並びが乱れると、歯みがきがしにくくなることなどから虫歯や歯周病になる恐れが高まります。
また、噛み合わせの悪さは咀嚼不十分を引き起こし、消化を担当する胃に負担が掛かりますし、噛み合わせの乱れは、肩こりや頭痛、顎関節症にも繋がっていきます。

まとめ 

マウスピース矯正では対応できない症状もありますが、矯正治療には見た目だけでなく健康面においても大きなメリットがあります。
日本でも、難しい矯正治療にマウスピースで対応できる歯医者さんが増えています。

子どもの受け口なら、マウスピース矯正で対応できる例も多くあります。
マウスピース矯正のメリット・デメリットをしっかり把握し、治療法の一つとして検討してみるのも良いでしょう。

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2022-08-16T13:54:00+00:00