矯正歯科まとめ | 目立たない矯正って本当に効果あるの？特徴と注意点まとめ

※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。必ず各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。

この記事の目次

目立たない矯正の各種特徴とは

審美ブラケット裏側矯正ハーフリンガル矯正マウスピースによる矯正

目立たない矯正を選ぶメリット

ひと目に気づかれず歯並びを整えられるコンプレックスを軽減できる

目立たない矯正を選ぶ注意点

治療に適した方法を選んで経験が十分な歯医者さんに相談を

まとめ

目立たない矯正の各種特徴とは

審美ブラケット

いわゆるワイヤを使ったブラケットによる矯正は、歯の表面に金属製のブラケットをつけて治療をしていきます。しかし、この方法では白い歯に銀色と、かなり目立ってしまいます。

この金属製のブラケットを審美ブラケットに変えると、審美性が上がります。審美ブラケットは透明や白色が定番で、歯の色になじむので従来のブラケットほど目立ちにくくなり、見た目の違いは大きなものになります。

費用は、セラミック、プラスチックなど、使用する材質によって違います。保険の適用されない自由診療となり、治療費は歯医者さんによって違うため、事前に確認しておくといいですね。費用の目安としては、60万円〜100万円前後といったところが一般的です。

・デメリット

目立ちにくいとはいえ、ワイヤは金属製であり見えてしまうことが欠点です。また、装置は歯の表面に出てしまうので、歯列矯正を隠すことはできません。ただし、歯医者さんによっては白くコーティングされているワイヤを導入しています。事前に問い合わせてみるといいですね。

裏側矯正

裏側矯正では、歯の裏側にワイヤとブラケットを取り付けます。そのため、外側から目立ちにくいのが利点です。歯の表面に矯正装置が現れません。そのため、歯列矯正自体をこっそり行いたい方にもおすすめです。

裏側矯正は自由診療です。目安としては、上下で80万円～150万円前後が相場になります。ただし矯正箇所、歯の症状によって価格は変動しますし、同じ治療でも歯医者さんによって変動があります。詳しくは受診する歯医者さんに尋ねておくといいですね。

・デメリット

歯の裏側に装置がつくので、会話に支障が出る場合があります。歯の裏側は舌が当たる部分ですが、これがブラケットに引っかかるのです。人前に出て話をする仕事などをしている人は、ご注意ください。しばらくすると慣れてきますが、弊害がある可能性も頭に入れておきましょう。また、歯にかかる力の差が原因で、表側矯正を施した場合よりも治療期間が長くかかる場合があります。

ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正は、ブラケットが目立ちやすい上の歯だけ裏側矯正にし、下の前歯等は表側矯正にする方法です。下の歯は表にブラケットをつけるので、舌が引っかからずに発音がしやすいのが利点となります。人前に立っておしゃべりするような仕事をしているのであれば、ひと目につかず、それでいて発生にも支障が少なくなるのでおすすめです。

・デメリット

これも、上下とも表側矯正の場合よりも、治療科期間が長くかかる場合があります。また、表側にブラケットをつけるブラケット矯正よりは、治療費は高くつくことがあります。費用の相場は上下で70万円～130万円です。自由診療なので費用は歯医者さんによって違います。詳しくは受診する歯医者さんに尋ねてみてください。

マウスピースによる矯正

ワイヤやブラケットなど、固定された装置を使わず、透明なマウスピースを使って矯正する方法です。取り外しが自分でできるので、歯磨き、食事中や人前に出る時だけ外すなどの使い分けが可能になります。ブラケット矯正は裏側矯正も含め、取り外しが効きません。そのため、食事のしにくさを我慢しなければならない等、譲らなければいけないポイントがあるのです。しかし、このマウスピースによる矯正であれば、外すこともできるので気軽に導入できます。

開発しているメーカーにより費用は違いますが、上下の顎をあわせても15万円～120万円前後で始めることができます。自由診療の治療になるため、歯医者さんによって費用は違います。詳しくは受診する歯医者さんに直接尋ねてみてください。

・デメリット

自分できちんと管理できないといけません。落として壊してしまえば、また作り直す必要が出てきます。また、大きく移動させる治療は難しいため、軽微な歯列矯正の治療でしか用いることができない場合があります。そして、自分で取り外すことができるため、1日に装着しなくてはならない時間を守れないことがあります。若干であれば痛みを我慢し、治療に向かう意志の強さが必要となります。

目立たない矯正を選ぶメリット

ひと目に気づかれず歯並びを整えられる

目立たない矯正のメリットは、他人に気づかれることがないという点です。モデルや俳優業など、人目に触れる仕事をしている場合や、接客業などで人に不快感を与えたくない人は、これらを選択するといいかも知れません。人にバレない治療法を探しているなら、裏側矯正などの人目につかない矯正法を選択するといいでしょう。

コンプレックスを軽減できる

実は、矯正装置がコンプレックスになってしまう人も少なくありません。歯の表側に装置がつくことで口がきちんと閉じなかったり、見栄えが悪くなったりして審美性が落ちるなど、何かしらの弊害が考えられます。その点、裏側矯正などの目立たない矯正なら、これらのコンプレックスを回避できる可能性があります。

目立たない矯正を選ぶ注意点

治療に適した方法を選んで

目立たない矯正にもいろいろありますが、自分に合った治療を選ぶことが大切です。審美性だけを重視しすぎずに、歯医者さんの話を聞きながら適した治療法を選択するといいでしょう。歯の移動がきちんと進んでいかねば意味がないので、機能と見た目を同時にかなえてくれる方法を歯医者さんと一緒に選んでみてください。

また、出っ歯などの治療は、表側矯正よりも裏側矯正の方が適しているという例があります。裏側矯正は表側矯正の廉価版ではなく、優れた点も持っていますので、ぜひ、これらの特徴を利用して、よりよい矯正治療となるようにしてください。

経験が十分な歯医者さんに相談を

さまざまな治療法を知っている、経験の十分な歯医者さんに相談しましょう。歯列矯正は、歯の動きなどをある程度読み、ワイヤを調整したり、装置を取り付けたりします。そのため、一般的な歯科診療などではなく、専門の矯正歯科で相談するのも大切なことかも知れません。技術と知識のある歯医者さんであれば、あなたに適した矯正方法を選択してくれるでしょう。

また、検査設備の整っている病院で受診することも大切。レントゲンだけでなく、歯科用CTなどの整った設備がある歯医者さんを選んでください。これらは歯医者さんのホームページやポータルサイトなどで確認することができます。

費用についてもしっかり確認

目立たない歯列矯正は、一般的な表側矯正よりも治療費が高くなる場合があります。そのため、費用はきちんと事前に確認しておくといいでしょう。軽い気持ちで受診したが、治療費のために途中で断念した…ということのないように、お金のことも初診時などにきちんと確認しておきましょう。

また、歯列矯正は自由診療で高額なため、デンタルローンなどが利用できることもあります。支払額が減額されるわけではありませんが、分割して支払え、一括支払いする必要はなくなるため、負担が軽減できるのです。無利子であるかどうか、何回払いまで可能か、クレジットカードは使えるかなど、支払い方法の種類について知りたければ、はじめの段階で歯医者さんにきちんと尋ねておくといいですね。

まとめ

裏側矯正は、ひところに比べてだいぶ一般的な治療法になってきました。今では、かつて一般的だった金属のブラケットを使用した歯列矯正をしている人を、ほとんどみかけないくらいです。しかし、裏側矯正などは費用もかかり、発音しにくくなるなど、デメリットもゼロではありません。目立たない矯正はその効果がどうなのか、どんなデメリットがあるのかなどをじっくり歯医者さんと話しあって検討し、治療に入るようにしてください。高額であるからこそ、納得して治療を受けることが大切です。