もし、気になることがれば、必ず歯医者さんに診てもらうようにしてくださいね。
この記事の目次
簡単にできる噛み合わせのセルフチェック
左右にズレがないか
まず、洗面所などの鏡の前に立ってください。そこで背筋を伸ばして鏡の前に立ち、口を「い」の形にして歯を出します。この時、上下の歯が正中(真ん中)で揃っているなら、ズレはなし。この時点はで噛み合わせには問題はなさそうです。ただし、この時点で正中がズレているようなら、噛み合わせに問題がある可能性があります。
水平方向に傾きがないか
上のチェックと同じように、洗面所などの鏡の前に経ちましょう。背筋を伸ばして鏡の前に立ったら、アイスキャンディの棒や割り箸を奥歯で噛むようにして口に横に渡します。クッと噛んだときに、棒が斜めになっていないでしょうか?
アイスキャンディや割り箸の某がまっすぐ水平であればクリアですが、もし、水平でなく斜めに傾いていれば、噛合せがズレている可能性があります。
奥歯の噛み合わせはどうか
まず、姿勢を正しましょう。そして、口を開けたり閉じたり開閉させます。この時、上顎と下顎の奥歯をカチカチ鳴らすようにしましょう。もし、歯の当たる音が左右違うようであれば、歯並びに問題があるかもしれません。
もし、音の感じや上下の歯がかち合う力のかかり具合が同じであれば、噛み合わせのバランスが整っている証拠です。
顎の関節に異常はないか
鏡の前で姿勢を正し、まっすぐに立ちます。姿勢を正したまま人差し指をこめかみの下辺り、耳の付け根にあるくぼみの辺りに当てて、口の形を「い」にしましょう。
そのままゆっくり口を開閉し、顎が開くときに左右へずれ、歪んだりしないか、ガクッとしたり、カチッとしたクリック音がしないか、また、指に伝わる振動に異常がないかをチェックしましょう。もし、異常な音や振動があれば一度歯医者さんで見てもらってください。
口の開き具合に異常はないか
背筋を伸ばして鏡の前に立ちます。無理のない程度に、できるだけ大きく口を開けましょう。このとき、人差し指、中指、薬指の3本の指が縦に入れば、開き具合は正常値内といえます。もし、ギリギリだったり指が入らないことがあれば、顎関節に問題があるかも…。
加えて噛合せが悪い可能性もありますので、一度お医者さんに相談しましょう。
噛み合わせに悪いかも!生活習慣チェック
舌の位置
ここからは、生活習慣に噛合せが悪くなる可能性が隠れていないかを調べていきます。
まず、何もしていない時の舌の位置をチェックしてみましょう。舌が歯の裏に触れている、舌が常に落ちているなどの癖があれば、舌が歯に負荷をかけてしまい歯列の乱れにつながっているかもしれません。
口が閉じている時、舌は上顎の部分にくっついているのが正位置です。もし、上顎にくっついていないのであれば、噛み合わせが悪くないか改めてチェックしてみてください。
頬づえ
頬杖は顎の骨や関節に負担をかけます。テレビや雑誌を見るときなどに頬杖をついているのなら、その癖のせいで噛み合わせに問題が出ているかも…。例えば、頬杖をつく人は下顎のズレが発生しがちです。
歯ぎしり
歯ぎしりや食いしばりは歯や顎、あごの骨に負担をかけます。それが噛み合わせに影響している可能性も少なくありません。歯ぎしりは就寝中に知らず知らずしてしまうものなので自覚が生まれにくいですが、家族などがいれば一度、歯ぎしりの有無を調べてもらうといいでしょう。
また、歯ぎしりをすると奥歯等が削れますので、歯医者さんで一度歯の状態を診てもらうのも役立ちます。日頃食いしばりをしている人は、歯ぎしりをしていることがあります。噛み合わせと同時に、歯ぎしりの有無も調べてもらうといいでしょう。
咀嚼の左右差
飲食時に左右どちらか一方の歯で食事をしていると、咀嚼のときに左右差ができます。例えば、右の歯ばかりで食事をしていると、顎の関節に負担がかかります。
また、片方ばかりで咀嚼していると、筋肉のバランスも崩れてしまい、それが顔の歪みや肩こりなど、全身に影響を与える可能性も…。噛み合わせの問題だけにとどまりませんので、一度歯医者さんでチェックしてみてください。
子供の頃の指しゃぶり
子供の頃に指しゃぶりをしていた人は、その影響で歯並びに影響が出ているかもしれません。出っ歯になるなど、指しゃぶりが歯の並びを乱すことは少なくありません。
寝姿勢
うつ伏せ寝は顎の骨に負担をかけるため、噛み合わせに影響を与えている可能性があります。普段からうつ伏せになって寝ているのであれば、寝姿勢を変えてみましょう。顎関節症などの予防のためにも、仰向けで寝る癖をつけるようにしてください。
口周りの癖
唇を内側へ巻き込むようにする癖がある、すぼめるくせがあるなど、口周りの癖があると、それが原因で歯並びが悪くなることがあります。また、えくぼを作るように唇に力をいれるのも、歯並びを悪くして噛み合わせに悪影響を与える原因です。
これらの癖は自身では気づきにくいこともあるので、周囲の人に尋ねてみるのも一つの手です。
不正咬合の種類から知る噛み合わせの異常
叢生(そうせい)
歯並びのせいでうまく歯が噛み合っていない…いわゆる不正咬合の種類を知って、自分の噛み合わせに当てはまるものはないかをチェックしてみましょう。
叢生とは、歯並びがとにかく凸凹していることを指して言います。一般的には、「歯並びがガチャガチャしている」「ガチャ歯」などと表現されることも多い状態のことです。
反対咬合(はんたいこうごう)
受け口など、下の歯が上の歯にかぶさるようになっている噛み合わせのことを反対咬合といいます。通常、正しい噛合せはこの逆で、上の歯が下の歯にかぶさるようになっているため、反対の噛合せという意味の反対咬合という名前で呼ばれます。
過蓋咬合(かがいこうごう)
上の歯が下の歯に少しかぶさるようになるのは正常の噛合せです。しかし、これが深すぎるのも問題になります。上の歯が下の歯を隠してしまっているような状態になっていないか、一度チェックしてみましょう。あなたの下の歯は、上の歯で隠されていませんか?
切端咬合(せったんこうごう)
上下の歯がちょうどで合わさり、前後にズレていない状態のことをいいます。通常は上の歯が下の歯にかぶさっているのが正しいので、前後がぴったり合ってしまっているのは問題。切端咬合は、歯がすり減るなどのトラブルが起こります。
開咬(かいこう)
奥歯を噛み締めたときに上下の前歯が噛み合わさらない状態をいいます。正面から見ると歯と歯の間に隙間ができていて、舌がのぞいたりします。開咬の人は、出っ歯であることも少なくありません。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上顎が前に突出した状態のことをいいます。いわゆる出っ歯の状態です。あまりに前に突出してしまうと、口が閉じないなどの問題も出てきます。
下顎前突(かがくぜんとつ)
下顎前突は下顎が突出した状態です。いわゆる出っ歯の反対で、しゃくれアゴなどと呼ばれるものを指します。
その他の症状でも噛み合わせをチェック
噛み合わせが悪いかもしれない症状
噛み合わせが悪い人は、以下のような症状を一緒に抱えていることがあります。今は噛み合わせに問題を感じていない人も、一度チェックしてみるようにしてください。
・知覚過敏がある
・歯に食べ物が挟まる
・被せ物や詰め物が取れる
・咀嚼に左右差がある
・ものが噛める場所、噛めない場所がある
・口の中や下などを誤って噛んでしまう
・歯茎が後退気味
・顔や顎が左右非対称で歪みがある
・歯がぐらつく
・歯周病がある
まとめ
噛み合わせに異常があれば、矯正歯科や歯科口腔外科などの歯医者さんに相談をしましょう。相談だけなら一般歯科、矯正歯科、口腔外科を問いませんので、まずは行き慣れた歯医者さんに診てもらうといいです。
また、ここでのセルフチェックで「もしかしたら噛み合わせに問題があるのかも…」と、思ったら、念のために一度噛み合わせの状態を調べてもらうと安心です。
噛み合わせの悪さは、顎関節症や肩こり頭痛など、思わぬ悪影響を身体にもたらしますので、定期的にチェックしてみるといいでしょう。
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