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装着しているのがわからないので、人目を気にせず歯並びを整えることができます。さらに、気軽に着脱できるので矯正中の虫歯治療やクリーニングも可能。従来の歯列矯正とは違う、「クリアアライナー」での矯正についてご紹介します。

この記事の目次

見えない矯正「クリアアライナー」とは

透明マウスピース使用「クリアアライナー」

「クリアアライナー」は、厚さ0.5〜0.75mmの透明なマウスピースのような装置(アライナー)を使って、歯並びを矯正する治療です。従来のワイヤーやブラケットを使った矯正のように目につかず、従来のマウスピースに比べても透明度が高いので、他人に気づかれることなく歯列矯正を行うことが可能です。

「クリアアライナー」は韓国人医師が開発

「クリアアライナー」は、韓国の矯正歯科医・金泰元氏によって開発されました。日本ではライセンスを受けた国内企業が正規に国内生産を行っており、装置の発注から納品までの期間が10日ほどと、「インビザライン」などのほかのマウスピース矯正に比べても短いことも特徴となっています。

「アソアライナー」と呼ばれることも

「クリアアライナー」は、2005年から2010年までの期間「アソ・インターナショナル」という企業が国内のライセンスを保持して生産していました。そのため、「クリアアライナー」ではなく「アソアライナー」という別名で呼ばれることもあります。
名称は異なるものの「クリアアライナー」と「アソアライナー」は基本的には同じものと考えてよいでしょう。

1日17時間以上装着、自由に着脱もOK

「クリアアライナー」による歯列矯正では、最低1日17時間以上アライナー(装置)を装着して過ごすことが求められます。ただし、装着時間さえ守れば、必要に応じて装置の着脱は自由。自分で簡単に取り外したり、装着したりすることができます。
食事の際や歯磨きの際、写真撮影の際などには、自分でさっと取り外すことができる気軽さも、「クリアアライナー」の魅力のひとつです。

特注のアライナーを2週間おきに交換

「クリアアライナー」による矯正では、1〜2週間おきに歯型をとって、新しいアライナーを作成します。定期的に新しいアライナーにつけかえることで、少しずつ理想の歯並びに近づけるのです。

「クリアアライナー」のメリット

メリット1・食事や歯磨きのときに外せる

従来のワイヤーブラケットを使った歯列矯正では、一度装着した装置は基本的につけっぱなし。取り外すことができませんでした。対して「クリアアライナー」は、歯科医師の手を借りなくても、自分の手で装置を着脱することができます。
食事や歯磨き、写真撮影など、装置が邪魔になるときには、気軽に外して、必要に応じてつけなおせるのです。

メリット2・装置が透明だから目立たない

「クリアアライナー」のアライナー(装置)は、極々薄い樹脂製で、極めて透明度が高いのが特徴。そのため、装着時に目立ちにくいというメリットがあります。
ほかのマウスピースでは歯と歯肉の境目でカットされており、笑うと境目が目立つことがありますが、「クリアアライナー」は歯肉を少しカバーするので、歯を出して笑っても目立つことがありません。

メリット3・虫歯治療の並行に制限がない

着脱可能で1〜2週間おきに新しいアライナー(装置)に付け替える「クリアアライナー」であれば、矯正治療を続けながら、虫歯などの治療を並行して行うことができます。
ほかのマウスピース矯正では、一度装置を作ったら、歯の形が変わるような虫歯治療は難しいなどの制限がありますが、常に新しい装置に交換するシステムの「クリアアライナー」であれば、歯を削る治療なども制限なく受けることが可能です。

メリット4・口の中を傷つけにくい

「クリアアライナー」に使うアライナー(装置)は、柔らかい樹脂製。そのため、ほかの矯正装置のように口の中を傷つけづらく、口内炎などを併発するリスクが低いのもメリットの一つです。

メリット5・ホワイトニングを並行できる

「クリアアライナー」では装置を活用して、歯列矯正と同時に歯のホワイトニングを行うこともできるというメリットもあります。歯並びだけではなく、歯の色も気になるという人に、特におすすめできる矯正治療です。

「クリアアライナー」のデメリット

デメリット1・治療できない症例がある

「クリアアライナー」での歯列矯正は、「前歯を少しだけ動かしたい」「歯の隙間を閉じたい」といった症例におすすめです。逆に、抜歯が必要な歯列矯正や奥歯の矯正などには向かないというデメリットもあります。

デメリット2・装着時間厳守の必要がある

「クリアアライナー」では、1日最低17時間装着する必要があります。この装着時間を守れないと、望む治療効果を得ることができず、治療が長引いてしまう恐れもあるのです。

デメリット3・装置が着色してしまうことも

「クリアアライナー」のアライナー(装置)は、樹脂製のため食べものなどにより着色してしまうことがあるので注意が必要です。とはいえ、「クリアアライナー」の治療では1〜2週間で装置を新しいものに交換するため、汚れたアライナーを長く使い続けなければいけないということはありません。

デメリット4・毎回歯型をとる必要がある

「クリアアライナー」は、1〜2週間に1度、新しいアライナー(装置)を作って付け替えることで、理想の歯並びに少しずつ近づけていく矯正治療です。そのため、頻繁に歯科医院に通い、通院ごとに歯型をとる必要があります。

「インビザライン」と「クリアアライナー」

「インビザライン」との違いとは?

「クリアアライナー」とよく似た矯正治療に「インビザライン」があります。どちらもオーダーメイドのマウスピースで、装置をつけて歯並びを整えるところは同じですが、「インビザライン」では型取りは初回のみになります。また、「インビザライン」と「クリアアライナー」では、適応症状にも少し差があります。
さらに、「インビザライン」の装置はすべて米国カリフォルニア州の拠点で制作されるため、完成までに2ヶ月ほどの期間が必要ですが、「クリアアライナー」は国内生産のため、10日ほどで装置が出来あがるという点でも違いがあります。

「クリアアライナー」にかかる費用や期間

「クリアアライナー」にかかる費用

「クリアアライナー」での歯列矯正は、症状の程度などによってかかる費用が異なります。通常、上下の歯に対する治療で80万円前後から、上または下の歯のみの治療であれば60万円前後が目安です。

「クリアアライナー」にかかる期間

「クリアアライナー」での歯列矯正にかかる期間も、症状や装置の装着頻度などによって変わってきます。目安として治療期間に2~3年、保定期間に3〜4年をみておくことをおすすめします。

まとめ

ごく薄い透明のマウスピースを装着することで歯並びを整える「クリアアライナー」。着脱可能な装置を使用するため、食事や歯磨きが可能であったり、虫歯の治療やホワイトニングを並行して受けられる矯正治療です。
透明の装置は着けていても目立たないので、人前に出る職業の人などから支持されています。目立たない矯正治療を考えている人はぜひ検討してみてください。

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着脱可能!透明マウスピース矯正「クリアアライナー」って
歯科矯正まとめ
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2022-08-16T13:24:07+00:00