この記事の目次
矯正はダイエットになる?
ダイエット法と思って始めるのはNG
歯列矯正は歯並びを改善する治療法です。
矯正をすると痩せるという噂があるからといって、ダイエット目的に始めるものではありません。
ただし…体重が落ちることもある!
矯正はダイエットが目的で行うものではありませんが、矯正治療をしたことで痩せるケースはあります。
矯正の期間は1~2年と長期的に行っていくものですが、そのあいだに間食や食事の量が減り、自然と体重が落ちたという例も少なくはありません。
歯科矯正で痩せることがある理由7つ
食欲が出なくなり、食べる量が減ることで痩せる
多くの場合、矯正中に痩せる原因は、矯正装置による食欲の減退にあるといわれています。
矯正装置の異物感や痛みなどによって、食欲不振を引き起こすことがあるためです。
こういった痛みや異物感は、歯が動く痛みや食べ物を咀嚼するときの痛み、装置が口腔内の粘膜に当たることなどが、主な原因になります。
痛み方には、ジーンと響くようなものもあれば、ズキズキとした感じの痛みもあります。
また、痛みがひどいと、鎮痛剤が効かずに夜も眠れない、ということも起こり得ます。
食欲はあるけれど、咀嚼する際の痛みが嫌だ、と間食を我慢する方もいるでしょう。
これらのことから、結果的に食欲がなくなり、食べる量が減ることにつながっていきます。
細かく切って食べるようになるため痩せる
矯正装置の痛みで、食べ物を噛み砕くことが困難な場合があります。
できるだけ強く噛む必要がないように、食材を細かく切ったり、痛みを感じないようにゆっくりと時間をかけて食べたりと、工夫した食事が不可欠です。
そして、このような食事は、満腹感を得やすいという作用があります。
食事の量が少なくても満腹感を得られるため、1日の食事量が減り、結果としてダイエットにつながる場合があります。
流動食が多くなるため痩せる
矯正装置を装着することで痛みを感じると、力強く噛む必要のある固い食べ物を避けるようになります。
そのため、歯に負担をかけることのない食事メニューを選びがちです。
歯に負担をかけないメニューとは、ヨーグルトやゼリー、お肉や野菜を柔らかく煮込んだスープなどです。
このような流動食を好むようになるので、結果として1日当たりの摂取カロリーが減り、痩せることがあります。
歯磨き回数が増えるため間食が減る
矯正をすると、歯磨きをする回数が必然的に増えます。
理由は、2つあります。
1つ目は、装置に汚れが付着したままにすると、虫歯になりやすいためです。
2つ目は、食べカスがついた装置をそのままにしておくと、見た目の印象が悪くなるため、普段よりも歯の汚れが気になりやすくなるからです。
普段は間食の多い人が、歯磨きに手間を感じ間食を控えれば、1日の摂取カロリーは低くなります。
特に、ブラケットを使用したワイヤー矯正では、装置の周りに細かい食べカスや、線維質の野菜が挟まりやすくなります。
外出先では歯磨きが面倒になり、食事をするのを控えてしまう方が多いようです。
また、透明のマウスピース矯正は、食事のときに外す必要があります。
そのまま食事をすれば、マウスピースと歯の間に食べカスが入り込み、ワイヤー矯正同様、衛生状態が悪化します。
そのため、食事のあとに、虫歯を防ぐための歯磨きをおこない、マウスピースを装着する必要があります。
このように、食事のたびに歯磨きが必要になるため、矯正中は間食を控える傾向にあります。
口が動かしにくい
ブラケットを使用したワイヤー矯正では、舌や口の粘膜に装置が当たることがあります。
しばらくすれば慣れていきますが、慣れないうちは舌や口が動かしにくいでしょう。
話すときに違和感があるだけではなく、咀嚼をするのが困難なこともあります。
口を動かしにくく、痛みを感じれば、食べる量が減っていくことがあります。
治療後はしっかり噛むことができる
矯正治療が終わって、歯並びが良くなれば、噛み合わせが改善されます。
今度は逆にしっかりと咀嚼をおこなうことができるようになり、それによって食べ物を細かく噛み砕けるようにもなります。
食べ物をよく噛むと、あまり噛まずに飲み込んだときと比べて、胃腸の消化作用がスムーズにおこなわれます。
その結果、新陳代謝が良くなり、健康的に痩せることにもつながるのです。
輪郭が変化する
実際に体重が減るケースとは異なりますが、歯並びが整えば顔の左右のバランスが良くなっていきます。
フェイスラインがすっきりすれば、体重が減っていなくても痩せたような印象を人に与えます。
矯正だけでなく、親知らずの抜歯をすることでも、輪郭がすっきりする場合があります。
ただし、見た目に変化が見られない方も多いので、健康な歯をむやみに抜いたりするのはやめましょう。
矯正をすると得られるメリットとデメリットまとめ
矯正には、メリットだけではなくデメリットも存在します。
上記でお伝えしたように、矯正装置を装着することで、痛みや違和感を覚えて食事がしにくくなってしまうことです。
ただし、ダイエットに繋がるのであれば、体重を減らしたい方にとってはメリットに変わっていきます。
矯正で得られるメリット
矯正をすることで得られるメリットにはこのようなものがあります。
◆歯並びがきれいになることで、見た目の問題が解消される。
◆歯の乱れがなくなれば、歯磨きの際にブラッシングがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが軽減する。
◆噛み合わせが整えば、顔や全身の歪みが解消される。
◆歪みが改善されることで、肩、首コリ、腰痛などが改善される場合がある。
◆食べ物をきちんと咀嚼するようになれば、胃腸に負担がかかりにくい。
◆噛み合わせが整えば、咀嚼時の力の加わり方が均等になる。
◆歯並びがよくないと一部の歯に負担が多く掛かり、負担の掛かっている歯の寿命が短くなってしまうのを防止できる。
矯正で発生するデメリット
矯正には、デメリットもあります。メリットと併せて確認しておきましょう。
◆歯が動く際に痛みを感じることがある
◆矯正装置があるために、歯磨きがしづらく虫歯になりやすい。
◆大人になってからの矯正は、歯が動きにくいため時間がかかる。
◆歯や歯茎にダメージを与えることがある。
まとめ
歯列矯正をすれば確実に痩せるというわけではありません。
矯正中は痛みがあると食欲がなくなり体重が減ることもありますが、痛みが治まると抑えていた食欲が増進して、リバウンドする場合もあります。
そのため、矯正治療を検討している方は、ダイエットにも効き目があると過剰な期待を持つのはやめておきましょう。
一般的にはマウスピース矯正よりも、ワイヤー矯正のほうが痛みや違和感が大きいとされています。
もちろん、痛みの感じ方には個人差があるため、ワイヤー矯正であっても痛みを感じない人もいます。
逆に、マウスピース矯正でも、強い痛みを感じる人もいます。
痛みの感じ方には個人差があるので、これは実際に矯正をしてみないとわからない部分です。
しかし、歯並びをきれいにするメリットはとても大きいと言えます。
美しい口元を手に入れられるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクを減らしてくれることにもつながります。
今は、子どもだけでなく大人になってからも矯正治療を行う時代です。
ワイヤー矯正のように金属が口元から覗くことに抵抗がある方でも、歯の裏側に装置を装着する方法や、目立たないセラミックで作られた装置、マウスピースでの矯正など、目立ちにくいよう見た目に配慮された矯正方法もたくさんあります。
まずは歯医者さんで、どの矯正方法が自分に適しているのか、相談してみましょう。
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