当院の開業は、院長の子どもが生まれたのと同時期でした。そして「自分の子どもにどんなところで治療を受けさせてあげたいだろう」と考えると、それまでよりも一層「清潔であること」を厳しく求める思いが強まりました。
そんな環境を作ろうと、バックヤードなど患者さまの目に届かない部分まで、細心の注意を払って衛生管理に取り組んでいます。
「目に届かない部分まで」と言うと、お口の中でする歯科治療も、患者さまの目に届かないところで行われるものです。治療においても、被せ物や詰め物といった見える部分だけでなく、土台から丁寧な治療を行うことで、「子どもに受けさせてあげたい治療」を患者さまに提供したいと考えています。
「標準予防策(スタンダード・プリコーション)」とは、全ての人の血液・唾液等に対して、感染の可能性があるものとして取り扱う考えのことです。当院はこの考えに基づいて、院内感染の予防に取り組んでいます。
器具は一人の患者さまの治療ごとに新しく取り替え、使用後のものは専用の超音波洗浄機にかけます。血液や皮脂等をしっかり洗浄したら、滅菌器で滅菌します。当院が導入している滅菌器は、真空状態を作って、たとえ複雑な形状の器具であっても隅々まで滅菌できる基準の機種です。滅菌器の使えないものに関しては、使い捨てのものを採用しています。
また器具だけでなく、院内空間全体としても気を配っています。例えば歯を削った際にどうしても飛び散ってしまう唾液や粉塵などを、その場で吸い込んで空気をきれいにする「口腔外バキューム」の導入などです。