「動くのを待つ」から「自分で動かす」矯正治療
ワイヤーやブラケットを使用して動くのを待つ矯正治療とは違い、当院で行っている小児ZERO矯正(MRC)は、ブラケットをゼロにして歯へのストレスをできるだけ軽減し、自分の力で動かしていく矯正治療です。もちろん抜歯もなるべくゼロを目指します。
歯並びや噛み合わせが遺伝より生活習慣に影響されやすいことを知っていますか?
近代歯科矯正学の父と言われているエドワード・アングル歯科医師は、「歯並びや噛み合わせの悪さは遺伝的なものではなく、幼児期の飲み込みや呼吸の方法によって生ずるものである」という研究報告を出しました。
もちろんすべての不正咬合が遺伝と無関係というわけではありませんが、歯並びの悪い子の多くが口呼吸であり、何らかの習癖(舌の癖、飲み込みの癖、姿勢や筋肉の癖)を持っていると考えています。これらの悪習癖を改善しないまま歯の矯正治療を施しても、その結果が安定せず、また元の悪い歯並びに戻りやすいと言えるでしょう。
歯と骨と筋肉。呼吸と飲み込み。お口と全身。人の身体は、すべてがお互いにつながってバランスを保ったり、影響を与え合ったりしています。
不適切な癖(舌の癖、飲み込みの癖、足を組むなどの姿勢や筋肉の癖)を毎日毎日幾度となく繰り返すことによって、お子さまの歯は少しずつ間違った方向に動いていき、またこの癖がある限り矯正治療を行っても元に戻りやすくなります。
それは、1円玉2枚分の重さより小さな力です。
子どもの歯はたったこれだけの力が継続的に加わることで、その方向に動いてしまうのです。唇の力は300g、舌の力は500gと言われています。私たちは食事をする時、だ液を飲み込む時など舌や唇を動かしています。
その動きが正しい動きであれば良い歯並びに、悪い動きであれば出っ歯や、ガタガタ歯並びになってしまうことにつながります。
矯正治療の方法でよくあるブラケットやワイヤーの矯正はこの小さな力で歯を強制的に動かしていきます。
しかし、そのようにしなくても正しい舌の使い方、唇の使い方ができていれば、歯はきれいに並んでいきやすくなります。筋肉をトレーニングすることで、自分の力で歯を動かすこともできようになります。
小児ZERO矯正の目的は歯並びの改善にありますが、その先にあるお子さまの未来の成長にも着目しています。
歯並びの悪さは日常に行っている生活習慣から起こった「症状のひとつ」に過ぎません。
歯並びと共に口呼吸や習癖・姿勢を改善することで、さまざまな成果を得ることも、小児ZERO矯正の目指すゴールです。
小児ZERO矯正では、専用のトレーナー(マウスピース型)と、口呼吸などの習癖や姿勢を改善するトレーニングを併用して、歯並びを自分の力で整えていけるようサポートをしております。お子さま本人のやる気と努力、ご家族のご協力が顕著に反映する治療スタイルです。
トレーナーは、ストレスを感じにくい、シンプルな形状になっています。日中1、2時間と、就寝時に装着するだけなので、学校などで使うことがありません。
トレーニングは、毎日ご家庭で行っていただきます。1日のトレーニング量は15分から20分くらいの内容のものになります。
定期的なご来院期間は、1カ月から1カ月半に1回のご来院になります。矯正治療期間は3年としておりますが、症状とお子さま本人の努力とご家族の協力次第で早くに終えられる場合もあります。
お子さまの健康や歯並びにご不安のある親御さまには、ぜひお話だけでもお聞きいただければと思います。
問診・カウンセリング
初回ご来院の際には、問診と虫歯、歯周病のチェックなどをさせていただき、矯正治療の必要性の有無や矯正治療に関するご説明をいたします。歯科医師に聞けないことも、TC(トリートメントコーディネーター)がいますので、治療へのご要望やご不明な点など何でもお話しください。
矯正検査(有料)
お子さまの姿勢、癖のチェック、口腔内写真、レントゲン写真パノラマの撮影を通して資料を作成し、治療プランをご提案します。
治療にかかる期間や費用、注意点などの説明後、同意いただけましたら治療を開始します。
治療
1-1.5カ月に一度ご来院いただき、お口の検診と、トレーニングを行います。
(1年毎にだ液検査も行いお口の中の環境を整えていきます。)口内や姿勢、レントゲンなどを定期的に撮影し、治療の変化を一緒に確認します。 お子さまご本人の頑張り次第で早く作用が現れますので、トレーニング、トレーナーをきちんと毎日頑張り続けましょう!
メンテナンス・定期検診
矯正治療終了後も定期的に通っていただくことをおすすめします。経過観察も行っていますので、癖の再発等で後戻りをしていないかなど細かく確認させていただきます。
ネット予約・空き状況確認 |
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