大塚おおにし歯科医院

治療の際は、痛みをあまり感じない方法で麻酔を施すことを心がけています。表面麻酔で針の痛みを感じにくくしたうえで、麻酔液と注射器を温め、様子を見ながら麻酔液を注射します。麻酔液を人肌に温めるのは、麻酔液が入る感覚をなるべくなくすためです。

また、患者さまが緊張していると、麻酔の働きが弱まることがあります。そこで、緊張を取り除くべく患者さまとの雑談の時間も大切にしています。また、治療に入ったら、工程を逐一お伝えするようにしています。これには、患者さまが「何をされるか分からない」という不安を持たないようにする狙いがあります。

虫歯や歯周病になりにくいお口にするには、お子さまのときから予防に力を入れることが大事です。そのためには、歯科医院に通うことへの抵抗をなくす必要があります。当院は、お子さまが歯科治療を怖がらずに受けられるように、一つずつ段階を踏むようにしています。診療台に座ることができたら、次は治療器具を触ってもらい、器具をお口に入れられても平気になれば治療に移ります。

お子さまが早く歯科診療に慣れるポイントは、親御さまやご兄弟の診療に連れて行くことです。親御さまやご兄弟が治療を受ける姿を見ることで、自身も真似してみたくなり、歯科治療への抵抗を減らすことができます。ご自身の治療を受けるついでに、ぜひお子さまを連れてきていただければと思います。

虫歯・歯周病を繰り返していると、治療のたびに歯質が弱くなってしまいます。そうならないためには予防をして、良い状態を保つ必要があります。しかし、予防と言っても闇雲に甘い物を一切絶ち、毎食後は歯を磨き、数ヶ月に一度定期検診に行くべきかと言うと、それでは長続きしないのではないのでしょうか。ご自身の弱点を知って、それを補うような予防方法を実践する方が効率的です。

そこで当院では、唾液検査を実施しています。唾液検査をすることで、虫歯の原因が細菌なのか、糖分なのかの傾向が分かります。その結果を踏まえたうえで、虫歯リスクの高い要因を取り除くと、効率の良い予防につながります。唾液検査は自由診療となりますが、リスクを知ることはとても有意義なため、皆さまにぜひ受けていただきたいと思っております。

歯の治療を受けるに際して、治療器具を使い回しているようなところで治療を受けたいと思う人はいないでしょう。それは反対に言うと、しっかりと消毒・滅菌された器具を使われることが快適な治療につながるということです。

当院では患者さまに気持ちよく治療を受けていただくために、一人ひとりの治療ごとに、使用した器具の滅菌を行っています。ハンドピースなどはクラスBの高圧蒸気滅菌器にて滅菌し、使い捨て製品が使用できる物については、一回ごとに新しい物を使用しています。また、口腔内バキュームやエアロシステムを導入し、空気中に舞った目に見えないほど微小な金属片の粉塵などを吸引したり、空気を清浄したりしています。清潔な環境は空気からつくるものと考えております。