どのような病気でも、早期発見・早期治療が大切です。早いうちの方が患者さまの精神的、肉体的な負担が減るからです。
当院では、通常の治療で患者さまの口腔内を注意深く観察しています。そして、歯石がたまりやすい場所、虫歯になりやすい場所を患者さまご自身にお伝えしています。そのうえで、そこの磨き方を指導しており、ご自宅でもしっかりと汚れが取れるようなブラッシングの方法を身に付けていただいています。
ただ、漠然と磨いていても、あまり意味がありません。磨けていない場所と磨き方を教えることで、セルフケアの技術が上がっていきます。一緒に、「磨く」ではなく「磨ける」ようにしていきましょう。
治療ではなく、予防で歯科医院にお越しいただきたいと思っています。一見、こちらの方が面倒と思うかもしれません。しかし、結果的に大事を防ぐことになり、患者さまの負担を軽減することができます。
口腔内が健康になると身体まで健康になり、歯が痛くなることもありません。歯が痛いと食べ物が食べられず、足が痛んで歩けないことと同じくらい不便です。
虫歯のリスクを減らすために、まずは歯に興味を持つことが大切です。そうすることにより、意識してケアをできるようになります。一方で、関心が薄いと、歯が悪くなるスピードが速くなっていきます。その速度を緩やかにする手助けをすることは歯科医院の役目であると考えています。
進行を止めるためには、歯科医院でブラッシング指導を受けたうえで、しっかりと磨けるようにすることが必要です。それは、歯磨きをきちんと教わる機会が少ないからです。
当院では、定期検診でブラッシング指導をしており、汚れがしっかりと落ちるような磨き方をお伝えしています。1回教わったからといって、それで終わりではいけません。忘れないためにも、定期的に通うようにしましょう。
患者さまの意識が変われば、ケアの質が変わるとともに、口内環境がよりよいものになります。当院では、患者さまの歯への関心が高まるように、治療や説明に取り組んでいます。
歯周病は虫歯よりも自覚症状が出にくく、気付きにくいという危険性があります。そのため、症状がないと思っていても、年2回ほどは歯科医院へ通うようにしましょう。そうすることで、口腔内の状況だけでなく、セルフケアの確認まで行うことができます。
最初は歯磨きができていても、時間がたつともとの磨き方に戻っていることがあります。ブラシの使い方に慣れてもらうためにも、継続的に歯科医院に来てください。当院では、時間をかけてサポートしていきます。