歯周病の治療では、まず歯周ポケットや歯肉検査、レントゲン撮影を行い、お口の中全体を確認してから治療へ入ります。その後、歯石や歯垢を落とす清掃を行います。このような初期治療では改善されない方や、よりきれいなお口の中を目指す方には外科治療を提案しています。
また、歯周病の予防で基本になることは、ブラッシングです。そのため、当院ではお口の中の特徴に合わせ、ブラッシング指導をしています。セルフケアのレベルを向上させ、ご自身でも予防しやすい環境をつくりだすことで、歯を失う可能性を減少させています。歯を失う原因として、歯周病が関係することが多いため、ブラッシング指導には力を入れています。
セルフケアと歯科医院での予防を両立している患者さまは、お口の中がすっきりし、口臭がなくなるだけでなく、ご自身の歯で末永く食事を楽しむことができます。
失った歯は取り戻すことができません。そのため、失わないように予防することが大切です。しかし、欠けてしまった程度であれば、手立てがないわけではありません。
当院では、欠損してしまった歯肉へ薬剤を使用し、歯の周りの失われた骨を戻す治療を行っています。
また、歯ぐきの見た目が損なわれているケースでは、歯肉の移植をすることで、歯ぐきを再生させる治療も行っています。
骨や歯ぐきを取り戻すことで、インプラント治療など、失った歯に対する改善策を増やすことができます。
どのような症状の方にも、お口の中のトラブルを解消し、食事を楽しんでもらいたい。その気持ちが再生治療を取り入れたきっかけです。治療後は歯肉が下がりにくくなることで、プラークコントロールがしやすくなり、歯に対する意識も高めていただけます。
また、見た目がきれいになるだけでなく、よく噛むことができるようになり、食事を楽しめるようにもなります。そのため、今後の生活の質を向上させることへもつながっていきます。
歯周病の予防では、3カ月から半年に一度歯科検診へお越しいただいています。歯科検診ではまず、レントゲンを撮り、お口の中全体を確認します。その後、うまく磨けていない部分をチェックし、ご自身でも意識してもらうようにしています。また、希望があれば染め出しを行い、よりブラッシングへの意識を高めていただいています。
ブラッシング指導ではこれまでの磨き方と比較し、少しずつブラッシングのレベルを上げていただきます。来院のたびに磨き方を確認し、もう通う必要がなくなるほどの正しいブラッシング方法をみにつけていただいています。セルフケアの質が上がれば、通院の頻度を減らすことができます。また、お口の中のストレスが減ることで通院が苦でなくなるため、よりストレスのない生活を送ることができるようになります。
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