虫歯などの何らかの理由で歯の一部を削った際、以前なら銀歯と呼ばれるかぶせ物やつめ物で治療を行っていました。今でも、保険診療で行う場合は銀歯を使用することもあります。
しかし、銀歯は見た目が悪かったり、金属アレルギーの原因になっていたり、また腐食したところから虫歯菌が入り込んで、銀歯の下で虫歯が広がってしまうなどのデメリットがあります。そのような背景から、当院でもメタルフリーの素材をご提案するようにしています。
この治療は自由診療になりますので、できるだけ負担の少ない料金設定にして、たくさんの方に治療を行っています。また、これまでかぶせ物やつめ物の作製は院外の歯科技工士に依頼をしておりましたが、2018年4月に院内に技工室を設置し、歯科技工士が常駐するようになりました。
発注と納品のタイムラグがなくなることだけでなく、歯科技工士が直接患者さまのお口の中を見て、希望を伺ってから作製できるようになりましたので、より患者さまにフィットしたかぶせ物やつめ物をご提供することが可能です。
セラミックやジルコニアなどの素材を取り扱い、患者さまに合わせてご提案しています
当院で取り扱っているメタルフリーの素材は、大きく分けてオールセラミックとハイブリッドセラミック、ジルコニアの三つです。
オールセラミックとは、すべてセラミック(陶器)でできたかぶせ物のことで、見た目も天然の歯と変わらない仕上がりが特徴です。また経年劣化が少なく、歯が黄ばんでくることもほとんどありません。デメリットは、天然の歯よりも硬い素材のため、噛み合わせた歯への負担が大きくなることです。また、力のかかる奥歯に使うと割れてしまうことがあります。
ハイブリッドセラミックとは、レジンという樹脂素材にセラミックの微粒子を練り込んだ素材です。レジンというやわらかい素材は、かぶせ物やつめ物として容易に加工できるものの、経年変化で黄ばみやすく強度が弱い特徴があります。そこでセラミックを練り合わせることで、強度を上げた素材です。しかし強度や耐久性はセラミックには及びませんので、小臼歯や小さく欠けた前歯などに用いることが多いです。
ジルコニアとは人工のダイヤモンドと呼ばれる素材で、アクセサリーにも用いられる素材です。強度もありつつ、加工もしやすく経年変化も少ないことから、あらゆる部分に使われています。デメリットは、費用が高くなることです。
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通常治療
初診は60分ほどのお時間をいただいています。患者さまの気になるところや治療へのご希望を伺い、診察を行います。虫歯や歯周病など優先させなければならない治療がなければ、型取りを行います。
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修復物作製・装着へ
型取りした後は歯科技工士へ作製を依頼し、完成したら患者さまの歯にセットして終了です。期間は素材や本数によって異なります。スタッフまでお問い合わせください。