ノンクラスプデンチャーは、入れ歯を支える留め具に金属を使用しない入れ歯です。柔軟性のある特殊な樹脂でできているため、見た目も自然で、一見入れ歯をしていることはわかりません。アメリカでは50年以上前から使用されており、最近になって日本に普及されました。金属を使用しておりませんので、金属アレルギーが心配な方でもお使いいただけます。
樹脂素材の弾性で歯ぐきにフィットするので、お口につけている間も違和感がなく、支えになる健康な歯にも負担がかかりません。破損にも強く、落としたり強い衝撃を与えても、割れないというのも特徴の一つです。
保険でつくる入れ歯は、義歯床がレジンでできており、丈夫にするためにある程度厚みが必要になるので、土台となる義歯床がどうしても分厚くなってしまいます。厚みがある分、お口の中の違和感を訴える患者さまも少なくありません。
義歯床を金属にしますと、強度がありながらも薄い入れ歯をつくることができます。お口の中で違和感がなく、舌の動きもスムーズになるので話もしやすいです。金属なので熱を伝えやすく温かい食べ物もそのまま温かく感じることができます。金属床は部分入れ歯に、そして総入れ歯にも使用できます。