これまでどれぐらいの患者さまを診てきましたか?
当院を開院してから3年半になりますが、およそ4000人です。地域の患者さまに来院していただことが多く、さまざまな症例に出会いました。
今まで診てきた患者さまで心に残っている、印象的なエピソードがあれば教えてください。
この地域は、とても農地が多い場所で、患者さまが畑で採れた野菜やキノコなどを、おみやげに持ってきてくださることがよくあります。取れたての季節の野菜をいただき、「こんなふうに料理したら美味しいよ」など教えていただきながら、患者さまとのコミュニケーションが広がっていくことも多いです。このように、歯の治療に関係ない話であっても打ち解けてくださることで、治療のこともお気兼ねなく尋ねていただける雰囲気づくりにつながっていくと思っています。
初めて来た患者さまに対して心がけていることがあれば教えてください。
歯の状態や、進めていく治療法などについて、しっかり説明することを心がけています。一方的にお話するというのではなく、カウンセリングを重視し患者さまの困っていることやご要望をきちんとお聞きして受け止めていくようにしています。そのうえで、今の歯の状態やしていかなくてはいけないこと、今日の治療はどこを進めていくのか、次回来られるときはどこまで進むのかといった、細かいところをご理解いただけるように写真や映像も使ってお伝えするようにしています。もちろん、治療にかかる費用のことについても、予想できる範囲で事前にお伝えするようにしています。
訪問診療を行っている場合、注意点などはありますか?
訪問診療については、高齢の方や身体の不自由な方など、当院に通えない患者さまが対象となることがほとんどです。ですから、その日の体調や状態に合わせた治療を、その時にできる範囲で進めていくことを心がけています。患者さまのお身体に負担をかけないように、無理な姿勢での診療や治療は行わないということにとても気をつけています。お身体の状態に無理をかけず、できる範囲のなかで、より患者さまのお口の状態がよくなっていただけるような治療に尽力しています。
おすすめのデンタルグッズはなんですか?
ご自宅でブラッシングを気持ちよく続けていただくために、使い勝手のいい歯ブラシをおすすめしています。サイズが少し大きめではありますが、TEPEというメーカーのものです。使ってみると本当に使い心地がいいと感じていただけると思います。
院内のデザインや空間でこだわったところがあれば教えてください。
お子さま連れのお母さまが治療を受けられる際には、診療室からキッズスペースが見渡せてお子さまの様子を確認できる窓を設置しており、お子さまをキッズルームで遊ばせながら気兼ねなく治療を受けることができます。一つひとつのユニットのスペースも広く後方もゆったりしているので、車椅子でご来院の患者さまもそのまま治療を受けることが可能です。赤ちゃん連れの方もベビーカーと一緒に入ることができます。患者さまのスペースはできる限り広く作り、明るく清潔感を持てるように考えました。
診療のモットーを教えてください。
患者さまの診療時間をしっかりお守りして、できる限りお待たせしないよう心がけています。また、診療の際にはどのようなこともきちんと説明させていただくこと、コミュニケーションをしっかりと取っていくことを大事にしています。
宝物は何かありますか?
2人の子供たちが宝物です。親になることで学ばされることがとても多く、大変な面も多いですが、喜びや感動を与えてくれる部分も大きいと感じています。
尊敬する人物はいらっしゃいますか?
大学時代の先輩たちです。歯科医師としての学びを深めていくことにおいても大変力をつけさせてくださった方たちばかりです。当院では、地域の患者さまの歯の治療に際しては、お一人おひとりのご希望に合わせ、患者さまの気持ちに寄り添った対応を心がけております。こういった出会いのなかで得たことが今日の私の診療への姿勢へとつながっています。感謝を忘れず、さらに学びを深めていきたいと考えています。
休日はどんな過ごし方をされておりますか?
2人の子供たちを連れて出かけたり、家族サービスをしています。普段の忙しさから気持ちを切り替えて、とてもリフレッシュできる時間です。家族と過ごすことで元気をもらっていると感じています。