デンタルクリニックララ

もともと横浜出身で、以前には横浜や東京で副院長や分院長、共同経営などもしていた時期もありました。私の祖父が姉ヶ崎出身で、小さな頃はよく遊びに来ていました。そんな経緯もあって、千葉、なかでもこの市原市近辺は親しみがあって「この土地に骨をうずめよう」と決めて土地から家から買って住んでいます。それと、もともと千葉が好きなんですよ。東京のように尖ってはいないし、大きな街のようにギスギスもしていません。 とにかくいい、街です。

まず、この街はクルマ社会で、クルマで来院される方が8割です。そのために駐車場を5台分ご用意しています。駅から歩くと30分ですからね。バスでおいでになられる患者さんもいらっしゃいます。そうして来ていただいた患者さまに、まず一服していただきたいと、待合室ではフリードリンクを提供させていただいております。特にこだわっているのがキッズスペースで、この地域はそうお子さまが多くはないのですが、やはり来られる時はどっと来られます。また、お母さんが治療中に待っていただくのにも便利です。バリアフリーは、玄関までのスロープは新設して、内部では小さい段差をなくすことに気を配りました。お年寄りの方は小さな段差でけっこうつまずかれるんです。そして、お忙しい会社員の方にはネットの予約システムはもちろんですが、土日に診察することで少しでも早く治療を受けていただけるようにしています。どれも、お口の中の状態が悪化して、手の打ちようが無くなる前に、気軽に来ていただきたいという気持ちからのものです。歯も歯ぐきも悪くなければお掃除だけで終わるんです。最初に治療でぜんぶ治したら、あとは半年に一度でもきていただければ、そうそう悪化はしていません。治療はできるだけ最初だけにしてさしあげたい。そのためには、入りやすい医院であるべきと考えてのことです。

内装は最初からデザイナーさんを入れて、相談しながら仕上げていきました。カフェ風というのは、私たってのオーダーです。いかにも歯科医院のような感じにはしたくなかったんです。そして、内装は待合室と診療室でメリハリをつけて大きくトーンを変えています。まず、待合室は木目を活かして、落ち着いてお待ちいただけるようにしています。キッズスペースにはお子さまが遊べる玩具を用意しています。大きなお家がいちばん人気で、ブロックもよく遊ばれています。受付の木目ブロックは、家具屋さんが作られている本物の木を使った壁です。診療室は一転して、白が基調です。清潔感と明るい開放感を感じさせるトーンですが、窓を大きく取って外光を多く取り入れています。
もうひとつ、観葉植物の緑で、患者さまの緊張感を少しでも和らげるようにしています。実際、診療になると緊張から血圧があがってしまう患者さまもいらっしゃいますので、リラックスできる環境づくりは大切なのです。

初診の方には、「お口の健康手帳」をクリアファイルでお渡ししています。これには、患者さまの歯と歯ぐきの情報を1本単位で記入しているものです。虫歯のそれぞれの歯での深さ、銀歯や被せものの情報、入れ歯やインプラント、そして歯周病の進行状況を5枚の口腔内写真と全体のレントゲン、そして絵などでわかるようにしてあります。歯周病の進行具合も、歯と歯ぐきの間には溝があるのですが、その溝が深いほど状態がよくありません。それをイラスト付きの数字でわかりやすく印刷しています。そうすると、気をつけてください、と指摘できますし、説得力もあります。また、磨き残しの歯も絵では赤くなっているので、どこを気をつけて磨けばいいかもわかります。ぜんぶで6～7ページですが、しばらく間があいて初診に戻るたびに作成しますので、歯の状態をご自分でもじっくり把握していただくことができるようになっています。 すべて、ご自宅に変えられて、落ち着いた環境でゆっくり見ていただけるようにとご用意したものです。ご覧いただいて歯に関するご自分の意識を改革していただきたいという願いもあります。

クルマをいじるのが好きで、ネットオークションで落札したクルマの部品を自分で交換して直してしまいました。壊れているものを自分の手で直して、それが動くって嬉しいじゃないですか。歯の治療にも通じるところがあるかもしれませんが、歯科医師は決して趣味でやっているわけではありませんよ。やりがいはものすごく感じますが。最近はジャンク品のノートPCを買ってきて、自分で壊れた部品を差し替えたりしていますが、クルマと違ってよくわからなかったんです。必死で勉強するうちに、今ではPCを自作で組めるようになってしまいました（笑）やはり、ひと手間かけてモノを直すのが好きなようです。

はい、3Ｄスキャナーという機器を導入しました。スキャンして型をとる、まだ日本で導入している歯科医院が少ない新しい機器です。今まではゴムで型どりをしていましたが、長い時間大きく口をあけている必要があるため嘔吐反射のある方もいらっしゃいました。3Dスキャナーを導入したことでそれがなくなり、さらに、より精密なつめものや被せ物を製作することができるようになりました。歯とかぶせものの間の隙間を抑えることで、むし歯の再発防止にもつながります。ただ3Dスキャナーは銀歯の製作においては使用できません。基本的には自費診療の白いつめものや被せ物の製作の際に使用します。CADCAM冠