患者様に自ら気づいていただくために
歯周病は自覚症状がないため、歯科の中ではなかなか気づかれることの少ない病気のひとつです。やっと気づいたときには、歯がぐらぐらし抜けかけているようなひどい状態になっていて、あわてて歯科医院に駆け込んでこられる方を何人も見てまいりました。手のうちようがなく、泣く泣く入れ歯にされる方もいらっしゃいます。「今まで噛めた硬いものが噛めなくなって残念だ」とおっしゃる患者様もおられました。患者様の普段のケアだけでは、気づかれない部分が大きい歯周病に関する認識を高めるべく、当院では尽力しております。歯周病は、生活習慣病の一種といわれることもあるほど、生活環境と密接に関係がある病気です。最近では、10代、20代の若年層であっても歯周病にかかる患者様が増加しつつあります。放置したままお口の中が手のうちようのない状態になる前に、初期の段階で患者様に自ら気づいていただくことが大事です。当院から定期的かつ進んでお声がけして説明し、ご提案することを心がけることで患者様のご理解をいただき、患者様のお口を健康に保つための様々な取り組みを重ねております。
INDEX
まず患者様には、歯周病とは何かということからご説明するようにしています。歯周病は虫歯と同じく、歯周病菌という細菌によって引き起こされるお口の感染症です。歯周病菌は白色、もしくは黄白色のねばねばした固まり(プラーク)を作るのですが、その中に含まれる細菌の数は、プラーク1mgに1億個以上ともいわれています。このプラークが細菌繁殖の温床となるため、歯周病予防には、プラークとプラークが石灰化した歯石を取り除くことがまず重要になります。プラークが石灰化した歯石は、ブラッシングでとることはできません。当院でも、定期的なクリーニングをおすすめしております。原因として考えられるものに、ストレスや噛み合わせのずれ、虫歯の治療後に用いる詰めもののすき間から入りこみ増加した細菌などがあります。歯並びの悪さもそのひとつです。そうした原因のひとつひとつを改善し、歯周病から引き起こされる様々な悪影響からご自分を守るためにも、 お早めにご相談ください。.当院ではブラッシング指導や、スケーラーとよばれる専用の器具を用いたスケーリングなどによって、プラークと歯石を取り除き、ルートプレーニングによってプラークのつきにくい状態を作り上げます。 患者様のご負担を鑑み、極力外科的処置を行わず、お薬で歯周病菌を軽減させる内科的処置への取り組みを進めております。プラーク中の歯周病菌の種類や数を検査によって特定し、患者様の状況に合った薬を使用することで歯周病菌を除菌するのですが、痛みや出血を軽減するのみならず、治療にかかる時間も減らすことができ、患者様のご負担を減らし、お口の健康を改善する方法になります。
歯科治療には、外科処置、歯周の外科治療や再生療法などもありますが、基礎の汚れがしっかり取れていないことには、そういった治療も意味がありません。基礎の処置を施すことで、治療の作用を高めることもできます。土台がしっかりしていないことには、家も崩れてしまうのと同じように、時間はかかっても、まずは歯の基礎部分をしっかりお掃除するところから歯周病予防を始めていきたいと考えております。当院にはCTを備え付けております。CTの3次元画像は歯周の治療にも応用でき、骨の吸収度合いや骨が吸収している角度の度合いなどを確かめることで、患者様の現状を事細かに把握することが可能です。まずは状況を把握し、しっかりお掃除して予防に努める流れを構築するべく、患者様に定期的なケアをおすすめしております。当院では、ご家庭で取り組める予防方法やデンタルグッズのアドバイスも行っておりますので、ぜひご活用ください。
・※当院は仮予約のため、医院の空き状況を必ずしも表すものではございません。
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