根管治療の治療内容｜パール歯科医院 半蔵門

当院では、根管治療を行う前段階として、CTを用いて歯の根っこや、歯を支えている顎の骨の状態などを見ます。それによって、根っこの治療をすれば大丈夫そうか、根っこの治療をしても歯を残すことが難しそうかといった見極めができます。また、肉眼では見えない部分の治療になるので、丁寧に根管治療を行うためにもCTでの確認が重要になります。CTでわかることは色々あります。例えば歯の根っこの形や、膿はどのくらいの位置にあるのか、膿の大きさはどのくらいかといったことが確認できます。実際、2次元のレントゲンで確認したときには顎の骨の状態が大丈夫そうに見えたのが、CTで確認すると頬側と舌側の骨が溶けてなくなっていた、という場合もありました。そこまでいってしまうと、根管治療を行っても痛みは取れませんが、そのようなことも含めてCTで確認ができます。

根管で一度膿んでしまったところは、２、３回治療を行ったくらいではなかなか治りません。1回アプローチして痛みが消えていたとしても、最終的なお薬を入れて、土台を入れてかぶせ物をして終わり、とすると再発することがよくあるのです。そのため、当院では根管治療に少し時間をかけ、患者様の状態や症状をよく見て進めています。長くかかるようであればお薬を交換したりしながら様子をよく確認し、落ち着いたら土台を入れ、かぶせ物をするというように進めています。

根管治療というと、自由診療になるのではないかと心配に思う方が多いと思いますが、当院では根管治療を普通保険で行っています。そのため、あまり費用の心配はせずに行っていただけるのではないかと思っています。
私は、抜く前にできることは可能な限り行うように心がけています。それは、将来１本でも多く歯を残し、自分の歯で噛めるかどうかによって、食生活を中心として生活の充実具合が大きく変わってくるためです。実際に根管治療を行うことで歯を抜かずに済むこともあるので、これからも続けていきたいと考えています。