にこっと矯正歯科

私が診療のモットーとしているのは、治療を受けるお子さまと一緒に成長しながら、良い結果を得ていくということです。

虫歯などの治療と比べて、矯正治療は年数が長くかかります。1年経てばお子さまも心身共に一回り成長しますので、その変化に寄り添った対応が大切です。

治療中は月に1回顔を合わせるので、遠方に住む親戚よりも頻繁に顔を合わせることになります。だからこそ、身近な存在として密なお付き合いをしていきたいと考えています。

生きている歯を削って人工物で補うのではなく、そこにあるものを並べ替えて機能を改善するという奥深さに感動しました。それ以来、他の分野によそ見することなく、一意専心で矯正治療を学んでまいりました。

歯科医師として学んできた中で、自分が良いと感じたものを患者さまに押し付けないという姿勢が、変わらないことでしょうか。

今提供している診療システムは、2005年に開院してから関わってきた東川口の皆さまに合わせてつくり上げたものです。地域の方々に育てていただいたからこそ、今の「にこっと矯正歯科」があると思っています。

以前非常勤として近隣の歯科医院で勤めていたので、東川口には馴染みがありました。ベビーカーを押しながら駅前を歩くお母さまが多いので、これから育っていくお子さまが健やかに過ごすための一助となりたいと考え、この町での開院を決めた次第です。のんびりとした雰囲気も、この町を選んだ理由の一つですね。

半数は小学生で、その中の4分の3は女の子です。午前中はお子さまが手元から離れたくらいの主婦の方が多く、午後はお子さまが来られていてはっきりと二分されています。

患者さまをお待たせしないという決意の表れとして、あえて待合室を狭く造りました。もちろん、状況によっては少々お待たせしてしまうこともありますが、感染症の問題も考えて、長時間待合室で過ごす状況をつくらないように努めています。

なお、待合室はお茶の間をイメージして、テーブルやお茶などを配置いたしました。お子さまがお待ちの時間に宿題ができるように、筆記用具も置いてありますよ。

スタッフ達は患者さま一人ひとりのお顔をしっかりと覚えて、親しく声をかけることを心がけてくれています。私の目が届かない待合室にも心を配り、居心地の良い雰囲気づくりに努めてくれている点が自慢です。もし私に対して話しにくいことやご要望があれば、どんどんスタッフにお伝えください。

矯正歯科医院を選ぶ際の重要なポイントは、患者さまの言葉にしっかりと耳を傾けてくれるかどうかだと思います。患者さまからご要望を頂いても、できることとできないことがあるので、事実をきちんと伝えてくれる誠実さも大切ですね。

また、私が皆さまに申し上げているのは、「良い歯科医師でも反りが合わなければ治療は上手くできない」ということです。できるだけ気が合う歯科医師を選ぶことが、治療への納得や継続につながると思います。

歯科医療は日進月歩ですから、新しいものは意欲的に取り入れたいと思っています。ただ、矯正治療メインの歯科医院だからこそ、オーソドックスな治療は大事にし続けようという気持ちもあります。王道の矯正治療と新しいものの両立を心がけてまいります。