食べ物をしっかり噛んで胃腸への負担も抑え、より健康的な生活を
虫歯や歯周病、事故などが原因で歯を失った場合、さまざまな方法で補うことが可能です。入れ歯やブリッジ、そしてインプラントが主な選択肢となるでしょう。
インプラントの大きなメリットは、治療後の違和感がその他の方法より少ない点です。噛み合わせもしっかりと調整されれば、天然歯とほぼ変わらない使い心地になると思います。見た目も天然歯とほぼ変わらず、特別なセルフケアが不要な点も特徴です。
入れ歯のように歯茎に負荷をかけたり、ブリッジのように周囲の健康な歯を削って支えにしたりする必要もありません。そのため、インプラントは残存歯を守り、お口全体の健康を維持することにもつながると考えています。
当院でインプラント治療を希望される方の年代は20代後半から70代後半までと幅広く、40代半ばから60代半ばくらいの方が中心です。食べ物をしっかり噛むことができれば、お食事を楽しむことはもちろん、胃腸への負担を抑えることも期待できます。歯の欠損や入れ歯の使い心地などでお悩みの方は、まずはご相談にお越しください。
INDEX
インプラント治療を始める前に、まずは検査を行います。
お口の中を5分割して写真を撮影し、噛み合わせを確認するため上下の歯の型取りも行います。さらに歯の部位ごとにレントゲンを10枚撮影し、歯科用CTの立体画像で血管や神経の位置、顎の骨の状態を確認します。さらに、歯周病や虫歯の有無、歯根の状態などお口全体をチェックします。
カウンセリングでは、検査結果からの診断に基づいた治療プランをご提案いたします。インプラントは治療期間が長めで、費用も他の歯科診療と比べると高額です。そのため、治療のメリットだけでなくデメリットやリスクもご認識いただけるようしっかりとご説明して、ご納得いただけるまでしっかりと話し合いを重ねます。
患者さまのお気持ちに寄り添った治療計画を立て、ゴールへ一緒に向かってまいりますので、治療へのご要望などがあれば遠慮なくお話しください。
インプラント治療を成功させるためには、土台となる口腔内環境を整えることが大切です。インプラントを家に例えると、顎の骨や歯茎は地盤や基礎の部分になります。それらが軟弱では、しっかりとした家は建ちません。そのため、歯茎に炎症があった場合は改善を図るなど、丈夫な土台作りに努めています。
歯の摩耗が片側に偏っている方や歯並びが乱れている方には、食いしばりを軽減するための治療や矯正治療(※)などをご提案することもあります。ただし無理強いることはございません。治療するかどうかは患者さまのご希望次第です。
口腔内環境が整ったら、インプラント手術を行います。手術は1回もしくは2回で、それぞれ30分から1時間程度かかります。痛みへの恐怖心が強い方には、眠ったような状態で治療が受けられる静脈内鎮静法という麻酔を行うことも可能です。
インプラント治療後は、より良い状態を保つためのメンテナンスが重要です。当院は、3カ月ごとの定期的な通院をお願いしています。
ご来院の際はインプラントの周囲だけでなくお口全体の状態を詳しく確認し、炎症などがあれば治療を行います。インプラントの周囲は天然歯よりも炎症が起きやすいので注意が必要です。
歯垢や歯石の付着具合などもチェックしたらクリーニングを行います。さらに、1年に1回は歯科用CTで撮影をして、目視では確認できない部分をチェックします。
また、日々のセルフケアにしっかり取り組むことも大切です。当院は音波振動歯ブラシと手動の歯ブラシの併用をご案内するなど、一人ひとりに合わせたアドバイスやサポートを行ってまいります。
診査・診断
インプラント治療を始める前には、慎重な事前検査が必要になります。当院は患者さまの全身状態を確認し、レントゲンや歯科用CTの撮影、お口の模型作製などによる十分な検査を行い、綿密な治療計画を立てていきます。
そして、治療計画を患者さまにご説明し、同意をいただいてから手術の日程を決めてまいります。
1次手術
麻酔は局所麻酔ですが、静脈内鎮静法での対応も可能です。麻酔がしっかり効いているかを確認し、ドリルで顎の骨に穴を開けインプラント体(人工歯根)を埋め込みます。
手術後は、インプラント体と顎の骨が結合するまでしばらく待ちます。さまざまな条件によって期間は異なりますが、2カ月から6カ月が目安となります。
2次手術
インプラント体が顎の骨と結合したら、インプラント体の上部にアバットメントという部品を連結して、上部構造(人工歯)を装着する準備をします。
顎の骨がしっかりしていてインプラント体が脱落するリスクが低く、既往歴などにも問題がないと判断した方は、1次手術の際にインプラント体の埋入とアバットメントの装着を同時に行う場合もあります。
上部構造の装着
アバットメントに上部構造を装着します。他の天然歯との色合わせなども可能で、見た目の違いはほとんどありません。インプラント体の埋入から上部構造の装着までを1回で行う場合もあります。
これでインプラント治療は終了です。
メンテナンス
インプラントを長持ちさせるため、治療後は定期的なメンテナンスに通っていただく必要があります。インプラントは虫歯にはなりませんが、メンテナンスを十分に行わないと、インプラント周囲炎という歯周病と同様の状態になることがあるからです。
ご来院の際は、インプラントのネジの締まり具合を点検したり、噛み合わせの調整を行ったりします。
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