様々ある歯科治療の中で力を入れて学んだのは何ですか? その理由も教えてください。
さまざまな症例や治療法について、幅広く学んで来ましたが、強いていうならカウンセリングとインプラントだと言えますね。
開業する前に、2つの歯科医院に勤めていたのですが、最初に勤めた歯科医院は、診断や治療計画をしっかり練り上げることを重視していました。 そこで、患者さまとしっかりコミュニケーションを交わし、患者さまの疑問に答えながら診断結果や治療計画を過不足なく伝えること、つまりカウンセリングをじっくり行なうことの重要性を学びました。
次に勤務した歯科医院では、インプラント治療について集中的に学び、約1400本ものインプラント治療に携わらせてもらいました。 このような経験があるからこそ、私には患者さまが納得できる治療を提供するという自負があります。
初めて来た患者さんに対して心がけていることがあれば教えてください。
歯医者は誰もができれば来たくないと思うものです。 当然初めて来院された方は、痛みへの怖さなど不安で胸が一杯のことと思います。 そこで私が心がけていることは、話しやすい雰囲気をつくること、そして治療前にお口のなかの現状や治療方法について入念にお話しすることです。
治療の説明では、カウンセリングルームを使用するのですが、レイアウトにも配慮しました。 対面で座るのではなく横並びに座り、一緒に正面のディスプレイでレントゲンや画像を見ながら説明するようにしています。 そして治療終盤では、改めて「何か聞きたいことはありませんか」と問いかけるようにしています。 言いたいこと、聞きたいことを、溜め込むことなく、出来る限り語り尽くしていただくことが、私たちと患者さまとの信頼関係を構築するうえで大切なことだと考えているためです。
診療のモットーを教えてください。
患者さまがハッピーであること、自分たちもハッピーであること。それが私が考える診療のモットーです。
前者は当然ながら、より良い治療を受け、ご自身の思い描く治療結果を得ることで、より良い毎日を送れるようになること。 そのため、当院では治療前のCT撮影は無料で行なうようにしており、治療に必要な資料は全て患者さまにお見せしています。
後者は、自分たちもハッピーであること、それは私を含む歯科医院で働くスタッフがみんな満足することだと考えています。 私たち治療サービスを提供する側は、患者さまに感謝されて初めて仕事の喜びや手応えを感じることができます。 だからこそ、受付時の応対やお帰りの際のお見送りまで、配慮の行き届いた対応を続けており、患者さまとの良い関係を大切にしているのです。
院内のデザインや空間でこだわったところがあれば教えてください。
まず入り口は、ガラス張りにしました。というのも、 ただでさえ入りづらいのが歯医者なのですから、出来る限り入りやすいように、院内が見えた方がよいと考えたためです。 続いて待合室は、白を貴重とし、木目調の建材を選び、間接照明を用いることで、まるで自宅の居間のようなリラックスできる環境をつくり上げました。
お母さまに好まれるキッズスペースですが、囲いを少し高くすることで、お子さまが外に出にくくするのと同時に、大人の方も腰かけられるようにしました。 また、同スペースにはカプセルトイを設置しているのですが、これはがんばって治療を受けたお子さまへのご褒美として設けたものです。
スタッフの自慢できる点を教えてください。
ハキハキ感じよく対応できる点だと思っています。 採用にもこだわっており、接客経験を持つスタッフを積極的に採用するようにしました。
患者さまというお客さまに納得してもらうためには、どんな対応がよいのかが経験知として身にしみこんでいるので、私から細かく注意をしなくても気持ちのよい雰囲気をつくることに成功しています。
もちろん、私自身もスタッフへの感謝の念を忘れないようにしながら、日々の診療を行っております。
スタッフ教育で力を入れているところはありますか?
当院には私以外にも2名の歯科医師が在籍しているのですが、彼らが患者さまの治療計画を作成した際には、私も目を通すようにして、より良いものをつくり上げられるようにしています。 フィードバックも入念に行なうようにしており、患者さまへの説明の仕方や、提示する治療方法の選択肢についてもしっかりアドバイスするようにしています。
最終的に治療方法を選ぶのは患者さま自身ですから、自分ができる治療方法だけでなく、考える治療方法は全てお伝えするように指示を出しています。