APFとは歯肉弁根尖側移動術のことです。歯周病が進行することで深くなってしまった歯周ポケットの除去を目的とします。治療ではまず骨膜を骨に残すように歯肉を切開します。その後、歯石や歯周病菌に侵された部分の歯肉を残らず取り除きます。きれいになったら、切開した歯肉の先端を根尖(歯根)側に移動させて、空間ができないように縫合します。
術後は歯肉が歯冠側方向(上部)に向かって治っていき、最終的には歯周ポケットのない良好な歯になります。ただ、治療後は歯根が露出してしまうため、知覚過敏や二次う触(虫歯)が起こることもあるため、十分なプラーク(歯垢)コントロールが大切になります。
また、そういったトラブルを避けるとともに、歯肉をしっかり固定するために上からかぶせものを設置することもあります。
歯周病などが原因で歯が抜けて歯槽骨が痩せてしまうと、インプラントを実施するために十分な骨の量がなくなります。そういった時、当院ではGBR(骨誘導再生)法(※)を行います。GBR法とはGuided Bone Regenerationの略で、失った歯槽骨や顎骨などの骨組織を再生させる方法です。歯を失ってから時間が経過すると、周囲の歯槽骨が吸収されてさらに骨が痩せてしまうため、早期に実施することが大切です。GBR法ではまず歯肉を切開し、自家骨または骨補填剤を入れます。次に、入れた部分を人工メンブレン(専用の膜)で覆います。その後は歯肉を元に戻し、個人差はありますが、3ヵ月ほど骨が再生するのを待ちます。骨が再生し十分な強度が得られれば、インプラントを行うことができます。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。