治療内容｜レイ歯科・矯正歯科

当院では虫歯や歯周病などの治療を通して、患者様のお口を健康な状態に保つお手伝いをしております。ご来院される患者様の中で多いのが、細菌によって歯を支える骨が溶け、歯が抜け落ちてしまう歯周病にかかった方です。歯周病は初期の段階では自覚症状がほとんどなく、ご自分で気づくのはなかなか難しい病気です。気づかないうちに重度の状態になることも少なくありません。それだけに歯周病の自覚とその恐ろしさを患者様にご理解していただくことが、歯医者としての務めだと感じています。

歯科衛生士によるクリーニング、お口のメンテナンスなどの指導に加えて、歯と歯茎（はぐき）の隙間である歯周ポケットの深さを測定し、細やかな説明をいたします。一度、ご自分の状態にお気づきになると、日々の歯磨きなどご自宅でのメンテナンスに、とても一生懸命取り組んでくださります。

ひととおり治療が終わったあとに、再度歯周ポケットを測定すると大抵の方の歯周ポケットは浅くなって、歯垢（プラーク）が溜まりにくくなります。そういった努力の結果をお伝えし、患者様の意欲も高め、熱心に治療を受けてもらえる治療を行っています。ほかにも歯磨き粉や、歯ブラシの使い分けについてもご説明させていただきます。

お口の健康には、食事の量や回数などといった食生活も大きく関わってきます。糖質の量、ジュースやお酒といった飲み物や食事の質も見逃せない要素です。当院では、そういったことも含めて指導をしております。たとえばジャンクフードと呼ばれるものやお菓子は、歯に優しい食べ物とはいえません。砂糖などが多く入っているものを食べる回数が増えれば、細菌が酸を作りやすくなり、それだけお口の中がリスクにさらされます。

また、患者様の生活習慣なども歯周病に影響します。口呼吸が多い方は、口が渇き、歯垢が溜まりやすい傾向にあります。すると歯周病になりやすいのですが、口呼吸は意識していなければなかなか直せません。まずは自分の癖に気づくことが大切です。

こういった生活習慣は、実は歯並びなどにも密接に関係しています。たとえば、普段眠っているときの体勢によって患者様の歯にかける負担は大きく異なってまいります。うつぶせで眠っている場合、眠っている間ずっと歯と顎(あご)に負担がかかり、歯並びが乱れる場合もあります。習慣を改善できないのであれば、うつぶせで眠っても歯に圧がかからないような枕などをご紹介することもあります。

歯科医師の仕事は、口の中を診ることに留まりません。生活習慣、身体の姿勢など幅広くお話ししながら、患者様のご健康をいろいろな面でサポートさせていただきたいと考えております。

小さいお子様の場合、やっと生えてきた1本の歯が、虫歯になってしまったというケースも少なくありません。市や区の定期検診などもありますが、それだけではチェックの機会が足りないのです。できれば保護者の方には、定期検診よりもう少し短いスパンで、お子様の歯の状態を調べていただきたいと思います。

保護者様の間で歯の話題が出てくることもあると思います。かといって歯がまだ生えそろわないうちに虫歯の話を聞いても、関心を持つのは難しいです。しかし歯が生えたということは、虫歯になる可能性があるといえます。たとえ1本でも、歯磨きはきちんとしてあげなければなりません。

小さなお子様の場合ですと、たとえ虫歯を発見しても泣いてしまい、治療が難しいこともあります。そうした際は、歯を細菌が出す酸から強くするフッ素塗布を定期的に行うことで、歯質を強くすることをおすすめしています。お子様の歯の健康に対して、少しでも気になることがあれば早めにご相談ください。

お子様の矯正治療はお口の機能のトレーニングを先にはじめることもあります。これをMRC矯正といい、日中数時間と就寝時に、小児矯正用マウスピースをはめて行います。お口の周りの筋肉を鍛え、歯を正しい位置に導き、舌を正しい位置に戻すトレーニングです。歯並びがきれいになったり、鼻呼吸がしやすくなったり、唇を閉じやすくなる作用があります。

お子様の成長期にこの訓練を行い、身体に悪い習慣を正していくことによって、顎や口の中の健康的な成長をうながせます。そうした日々の習慣の一つひとつに目を向けることで、乱れていた歯並びが整うこともあります。本格的な矯正治療を施す前に、治療が終了するお子様もいらっしゃいます。前歯の歯並びが悪かったり、出歯や受け口といった症状のあるお子様は、まずトレーニングをおすすめしています。

大人の矯正の場合は、噛み合わせを良くしたいという理由のほかに、見た目の美しさが気になり、治療を希望される方が多いです。矯正治療を希望される患者様は女性がほとんどですが、30代から40代くらいの男性が通院されることもあります。

大人の矯正をはじめるのにおすすめするタイミングはとくにありません。当院では、お子様と一緒に来院された30代から40代のお母様が矯正治療をされることが多いです。お子様の歯の形や顎の形は、お父様お母様のどちらかに似ており、お子様に矯正を行うときに、保護者様にも治療をおすすめすることもありました。矯正をしているお子様の保護者様には矯正の経験者である傾向があり、遺伝の要素は大きいと感じています。