治療を受けて「歯が治った」という表現をすると思いますが、歯を削るなどの処置は、実は天然歯を壊す行為という見方もできます。一度削った歯は、つめ物などの隙間から症状が再発することもあります。そのため、患者さまには治療以上に、歯をいかに長く保存するかに意識を向けていただきたく、歯科医師はその手助けをするべきであると考えています。
お口をよい状態に維持するには、ご自身での歯磨きに熱心に取り組むことが欠かせません。朝・昼・晩の3回、歯の1本1本を丁寧に磨くことが、患者さまの毎日の生活リズムとなるように、根気よく説明しています。
お手入れを面倒そうにされる患者さまもおられます。しかし、中には意識を変えてしっかりお手入れに励んでくださり、口内の状況がよくなった方もいらっしゃいます。これからも、患者さまのことを思い、真摯にお伝えしていくつもりです。
ご家庭での歯磨きに電動歯ブラシを愛用している方もおられますが、それで十分な手入れができているとは言えないと考えています。電動歯ブラシというだけで、歯垢が落ちたような気になってしまうので、やはり基本は普通の歯ブラシで、1本1本磨くことをおすすめしています。
当院が推奨するのは、最初は歯ブラシに何も付けないで磨く方法です。15~20分程度磨いていただくと、しっかり歯垢が落ちたことが感じられるので、次に歯磨き粉を付けて5分程度、仕上げ磨きをすれば、爽快感も得ることができます。
また、歯科医院にも3~4か月に1回はご来院になり、器具を使って歯科衛生士が行うクリーニングも受けていただくと、残った汚れを除去できて細菌の繁殖を防ぎ、歯周病の予防につながります。歯を失いたくない方は、ぜひこうした手入れに努めてみてください。
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