こだわり｜医療法人社団　慈昴会　なえぼ駅前歯科

「木を見て森を見ず」ではありませんが、患者さんの年齢、希望を考慮した口腔内全体を大局的に考えた治療は、治療した歯、補綴物、口腔内全体が10年、15年、20年と長期に大きなトラブルなく維持していくために非常に大切です。

すべての歯が揃っているうちは問題ないと思っていた口腔内も、1本抜け、2本抜けしてくると、少しずつ現状維持が難しくなっていきます。そこには咬合力（ブラキシズム、咀嚼力）の強さ、咬合接触状態、顎位の偏り・偏咀嚼、欠損歯列における咬合支持の減少、鍵となる歯が生活歯か失活歯か、歯周病罹患歯かなどが関係しており、それらを考慮した治療計画が重要になります。
その上で1歯ごとの治療、特に次の抜歯予備軍となるであろう歯の治療に対しては（欠損歯列の流れが読める歯科医師であればどの歯が鍵となる歯（key tooth）でどの歯を守らなければならないかがわかるはずです）、慎重に状況に合わせた治療が必要になります。
一般的な保険診療では、年齢を重ねるにつれ治療も繰り返し、やがて歯がなくなって入れ歯となっていくと当院では考えています。当院は患者さんの歯をできる限り失わないよう、長く歯を大事にする治療に力を尽くしています。我々は保険診療ではできない治療結果を得るための努力を惜しみません。患者さんのご希望、ご予算をよくお聞きした上で、納得していただける治療計画、治療のプランを立てさせていただいておりますので、まずはご相談ください。

たとえ院長に臨床力があったとしても、スタッフにも院長の臨床を理解できる能力、それを患者さんにわかりやすく説明できる能力、様々な患者さんの訴えを傾聴し、共感できる医療人としての心、患者さんが納得できるためのコミュニケーション能力などが必要です。歯周治療は担当制ですので院長と患者さんお一人おひとりの口腔内の現状把握、治療計画の立案、治療手順も限られた時間の中で理解し、把握しなければなりません。歯科衛生士という専門職は院長のアシスタントでは決してありません。お互いが「医療の中心は患者さん」という共通認識の元、違う役割分担を担った対等な立場であると私は考えています。
治療に対する患者さんの希望をよくお聞きした上で、具体的ないくつかの治療プラン（院長が現状説明から具体的なプランまで書面にて作成します）を患者さんに提示し、カウンセリングを行う主体も担当歯科衛生士です。書面に書かれている内容は勿論のこと、その内容に関連した様々なことを勉強し、理解していなければ、患者さんの質問にもきちんと回答することができません。当院スタッフはみな信頼関係を築いて治療に当たれる、心強いサポーターであります。