歯科治療は大部分が肉眼にたよって診療を行ってきました。時には狭い口腔内のなかを手探りやカンだけで治療をおこなうこともあるのが本音です。そのため見えない部分を見えないまま削る診療が後を絶ちませんでした。また見えないために逆に悪い部分を取り残してしまうなど問題があり、虫歯の再発はもちろん根の神経に痛みがでてしまうこともありました。
当院では、歯に対して最低限の侵襲で治療を行い、なるべく削らずに歯を残す治療(MI治療)に注目しています。MI治療の核となるのが歯科用マイクロスコープになります。歯科用マイクロスコープはもともと眼科や脳神経外科などの手術で使われていた手術用顕微鏡を歯科医院用に改良したものです。医科の手術においては神経や血管などのように肉眼では見えない手術を顕微鏡を使って行っています。悪い箇所だけを削り、削る量を抑えることがマイクロスコープ治療のメリットと言えます。さらに拡大視しているので、きれいに治療部位を封鎖できるのも魅力の一つです。より治療の精度を上げることができる顕微鏡(マイクロスコープ)は、多様化する患者さまのニーズにもお応えできる優秀な機材と言えます。
CAD/CAMとは、設計されたものを機械で加工するための制御プログラムのことを言います。これを歯科用に改良した機械が登場致しました。口腔内で使用する修復物や補綴物の設計・加工などは歯科技工士の手作業が主であり時間がかかることが難点でした。歯科用CAD/CAMはこの作業の軽減はもとより保険内でいえばレジン(プラスチック)のブロックをCAD/CAMで削り出して制作するクラウン(かぶせ物)です。また保険外のものではありますが樹脂製のブロック、セラミック製のブロックなども使用できます。
ブロック(ジルコニアというセラミック)から削り出して、それに色をつけて焼成し最後は歯科技工士の手で仕上げたかぶせ物は、自然歯と遜色なくご使用いただけると思います。ご利用希望の際はぜひご相談ください。
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