歯周病の治療には日々のブラッシングによるケアが大切です。歯垢とは細菌のかたまり(バイオフィルム)と呼ばれ、口のなかで繁殖した細菌がネバネバした物質(プラーク)とともに歯にくっついたものです。歯周病は細菌感染症であり、歯垢を長期間放置することでバイオフィルムが歯に強く付着し、歯周病が進みます。
したがって、歯に付きはじめたプラークをブラッシングでしっかり落とすことが重要です。患者さまには現状のブラッシングでどこがみがけていないのかをよく理解していただき、患者さまご自身に合ったブラッシング方法を学んでいただきます。当院では歯科衛生士がじっくり時間をかけてご指導します。
歯石は歯の表面についたプラークに、唾液中のリンやカルシウムが混ざって石灰化したものです。プラークは歯にかたく付着し、そして強い病原性を持っています。歯石は歯みがきでは落とせず、歯科医院で除去することになります。歯石除去(スケーリング)では、超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使って歯石を取り除き、プラークが付着しにくいように歯の表面をつるつるの状態にします。当院では患者さまが何度も通院せずにすむよう、一回の歯石除去に1時間以上時間をかけることもめずらしくありません。
そのほか、歯の健康のためには舌骨の位置も重要です。舌骨を前に出す訓練のため、いびき対策の舌安定用具をご提案することがあります。これをつけるとおしゃぶりのような感じになりますが、入浴時間や休憩時間につけるだけでも舌骨の位置を正常化へつながります。舌骨の位置を改善すると、頸椎もよくなります。もちろん、いびきや睡眠時無呼吸症候群の治療にもつながります。
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