医療法人社団千矯会　秋葉原矯正歯科

一言でいうと、居心地の良い歯科医院を目指しています。大切にしているのは患者さまとの関係です。分かりやすい説明で、患者さまの想いをとことん引き出した上で治療に入るように心がけています。

矯正治療を行う歯科医師として、技術と知識でより良い治療を提供するのはいうまでなく、長いお付き合いになることから通いやすさも考えました。会社帰りに通いやすいように秋葉原駅のすぐ近くに移転し、待合室はくつろげるように落ち着いた空間に整えています。

医院を継承させていただいた、尊敬する中川先生の教えをはじめ、臨床時代の先輩方の影響が大きいですね。私は、6年かけて現場で矯正の臨床を経験し、基礎を学びました。その時代にお世話になった先輩方の指導や考え方が、今の私を形づくっているといっても過言ではありません。

仕事中は忙しくて先輩方と話す暇もなかったのですが、たまに飲みに連れていってくれた時に、矯正の歯科医師という仕事についてや、患者さまの立場に立った治療の大切さを、真剣にアドバイスしてくれました。その時代の貴重な体験が、自ずとこの治療方針を掲げるに至ったのです。

秋葉原という立地からか、成人の方が約6割です。遠方の方もいらっしゃいますし、女性の患者さまが多いですね。意外だったのは、お子さまが約4割を占めていること。実は神田周辺には住宅街も多く、神田で開業されている小児歯科からの紹介も多いですね。

当院では、患者さまが主導権を取るように接しています。あくまで決めるのは患者さまです。分かりやすい説明というのは、一方通行ではないという意味です。お話をもとに、何を望んでいるか、どんな治療を提案すればいいのか、いつが良いのかなどを把握しつつ説明します。

例えばお子さまの場合、装置を自分で取り外す必要性があると、着け忘れの問題が起こってきます。お子さまにも分かりやすいように矯正の目的をきちんと説明し、着け忘れる子には「ご飯を食べたら着けようね」「寝る前に着けるように枕元に置いておこうね」などと、具体的に約束します。また、嫌がる時には無理に治療はしませんし、「指導を頼みます」と親御さま任せで終わらせることもしません。

そういったプロセスを経ると、お子さまから自主的に取り組んでくれるようになり、結果として治療がスムーズになるものです。私自身も子どもがいて、休日にはよく遊ぶんですよ。だから意外と子どもの扱いはうまいと思っています

矯正治療は、個々の複雑な要素、例えば歯並びの具合や口元、気道、舌とのバランスなどに加え、患者さまのニーズや生活状況まで踏まえて、どんな装置を使うのがいいのか、歯を抜くほうがいいのか、といった計画を立てます。その後、状況に応じて臨機応変に計画を変えながら治療を行います。いわば、戦略を立てるようなもので、そこに醍醐味を感じますね。治療が終わって、患者さまの笑顔を見た瞬間の喜びは何ともいえず、やりがいになっています。

矯正は、敷居が高いと思う方は少なくありません。でも、健康な歯並びは心の健康にまで関わる重要なものと考えているので、一人でも多くの方にその喜びを味わっていただければと願っています。

小学生だったお子さまが、高校生になるまでお付き合いすることもあります。そういったお子さまの成長を見守れるのは、歯科医師冥利につきます。長いお付き合いを大切にし、地域の皆さまの健康に貢献できるような治療を提供していきたいと思っています。