歯周病とは、歯と歯茎の間に繁殖する細菌によって、歯の周りに炎症が起こる病気です。歯周病はお口だけの問題ではなく、糖尿病などが歯周病の原因になることがあります。また、進行すると心臓弁膜症など全身性疾患に関わる病気ですので、歯周病を改善し、全身性疾患のリスクを下げることが大切です。
当院では、虫歯治療に取りかかる前に歯周病検査、治療を行っています。どんなに良い治療をしても、お口の中の細菌の数が多ければ再び虫歯や歯周病になる可能性が高いからです。反対にこれが少なければ歯科の疾患はほとんど予防できると言えます。
細菌の数が少なければ自分の免疫力でお口の中はすっきりし、歯がいつまでも長持ちするので、この状態をずっと維持していくことが大切です。しかし現実は歯に細菌叢が多く付着したままでいることが多く、これが1~2週間で石灰化し始め、硬くなった細菌集団が歯に強固に絡みつきます。こうなったら自分では取れません。これが歯石であり、外から見える歯石と、歯の根に沿って伸展し外から見えない歯石の二種類があります。このうち後者の歯石こそが歯周病を進める大きな原因です。また外から見えない歯石をしっかり除去することこそ、歯科医師に求められることです。歯周病は早いうちに治療してしまうのがコツと言えます。ボヤのうちに火消しをするのが楽だと思われます。歯周病の大きな特徴の一つは、「自覚症状が少ない」のに水面下で静かに病状が進行することですから、長い人生を健康で過ごすためにも用心するのが肝要かと思います。
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