治療内容｜鈴木歯科医院（成城）

A.まずは歯周病を治療し、その後しっかりと噛めて、長く保てるような歯の治療を行うことです。


歯周病と糖尿病は因果関係があると言われています。当院院長は歯周病の治療がお身体の健康にとって重要な要素だと考えています。大事なのは「健康寿命を延ばすこと」です。

現在は高齢化社会です。「年を取れば取るほど皆と食事するのが楽しい」と多くの方々が言われます。問題なくずっと長くよく噛めるようになっていただくのが当院の目指すところです。

今、長寿社会と言われていますが、現実はこれに健康寿命が追い付いていません。歯科の立場から、「健康寿命をできるだけ平均寿命に近づけること」が当院の願いです。

当院では、虫歯部分の修復の際は金属を詰めず、接着性の修復材料を採用しております。なぜなら、金属を歯に充填しても歯に接着しないため、虫歯を繰り返し再発してしまうからです。

当院では、コンポジットレジンを使って歯の修復をしています。この素材はポーセレン（陶材）に数パーセントのレジン（樹脂）を加えた物で、その場の1回で治療が終わり、歯と同じ色調で耐久性に優れ、しかも歯に強固に接着します。

詰めた物が歯と一体化するので虫歯の再発が少ないのが大きな特徴です。虫歯治療に金属を充填するとそうは行きません。金属を詰めると虫歯の再発が多いようで、いわゆる「神経」を取らざるを得なくなることもあります。したがって当院は金属を詰める虫歯治療だけは避けております。

歯周病とは、歯と歯茎の間に繁殖する細菌によって、歯の周りに炎症が起こる病気です。歯周病はお口だけの問題ではなく、糖尿病などが歯周病の原因になることがあります。また、進行すると心臓弁膜症など全身性疾患に関わる病気ですので、歯周病を改善し、全身性疾患のリスクを下げることが大切です。

当院では、虫歯治療に取りかかる前に歯周病検査、治療を行っています。どんなに良い治療をしても、お口の中の細菌の数が多ければ再び虫歯や歯周病になる可能性が高いからです。反対にこれが少なければ歯科の疾患はほとんど予防できると言えます。

細菌の数が少なければ自分の免疫力でお口の中はすっきりし、歯がいつまでも長持ちするので、この状態をずっと維持していくことが大切です。しかし現実は歯に細菌叢が多く付着したままでいることが多く、これが1～2週間で石灰化し始め、硬くなった細菌集団が歯に強固に絡みつきます。こうなったら自分では取れません。これが歯石であり、外から見える歯石と、歯の根に沿って伸展し外から見えない歯石の二種類があります。このうち後者の歯石こそが歯周病を進める大きな原因です。また外から見えない歯石をしっかり除去することこそ、歯科医師に求められることです。歯周病は早いうちに治療してしまうのがコツと言えます。ボヤのうちに火消しをするのが楽だと思われます。歯周病の大きな特徴の一つは、「自覚症状が少ない」のに水面下で静かに病状が進行することですから、長い人生を健康で過ごすためにも用心するのが肝要かと思います。

お口の中の汚れを取り除き、清潔に保つことは、お身体の健康のためにも大切なことであると当院は考えています。また、健康な歯があるからこそおいしくご飯が食べられ、笑顔で会話を楽しめるのではないでしょうか。

日本は長寿大国と言われています。だからこそ、年を重ねてもお口を健康に維持し続けることが重要です。当院の予防歯科では、定期的な歯科検診やお口のクリーニングを行うと共に、患者さま一人ひとりにセルフケアの方法をお伝えしています。

お口のことに関心を持っていただけるよう、まずは分かりやすく現状をご説明します。ブラッシング指導では、患者さまが無意識でも正しく磨けるようになるまで、丁寧にサポートいたします。

歯磨きの他、食生活で注意する点などもしっかりとお伝えいたしますので、ぜひご相談にお越しください。落ち着いて通院していただけるよう、衛生的な環境を整えてお待ちしております。

根管治療はとても繊細で、技術が必要となります。しかし、患歯にラバーダムをかけて治療環境を整えれば、リスクを抑えて清潔に行うことができますし、さらに顕微鏡を使用すれば肉眼では見えない所が目視でき、より精密に治療することができます。また近年は根管治療専用器も多様に進歩しましたので、難しかった根管治療が可能になりました。またラバーダムをかけるためには患歯にそれなりの装置を造らなければなりません。治療時間をかける必要があります。

歯が抜けた後をそのままにしておくと咀嚼の効率が下がります。また歯並びが大きく変わってしまいます。ですから歯が抜けた所は何らかの形で回復された方が良いのですが、これには3つの方法があります。昔からの技術の入れ歯と、隣の歯をかなり削らなければならないブリッジと、インプラントを顎に埋入する方法です。この中で欠損部位を回復して審美性が良く、天然歯のように良く噛め、残っている歯の寿命を長くするのがインプラント法です。「残っている歯に負担をかけたくない」「入れ歯では見た目が気になる」「今までの天然歯のように良く噛めるようになりたい」といった患者さまのご希望が有りますが、これに良くお答えできるのがインプラントの治療です。

しかし、インプラント埋入時の外科治療が心配な方も多くいらっしゃるようですが、インプラント治療は、場合によっては抜歯よりも簡単に済みますのでご心配はいりません。この治療は最近大いに技術開発されて来ました。顎の骨が少ない所にインプラントを埋入するのは今まで難しかったですが、2種類の人工骨を使ってうまく治療出来る範囲が広がってきました。特に上顎の顎の骨が薄い所に応用出来ますので、諦めておられる方には朗報だと思われます。

当医院は、歯が抜けた所に入れ歯を入れるのも得意中の得意です。殊に総入れ歯も沢山造りましたがとてもよく噛めているようです。またブリッジも精密性をもって長持ちするようにお作りしています。しかしその中で残っている歯に余分な力を負担させずによく噛めるのはインプラント治療です。当医院はこの治療も沢山経験しています。インプラント治療の時は治療計画をたて、カウンセリングをして患者さまに十分納得して頂いてから始めさせていただいております。