当院では「お大事に」という言葉の意味と重さを噛みしめながら治療にあたっています。歯科医院の仕事は、「商品やサービスを売っておしまい」というようなものではありません。患者さまのその後の生活、人生に寄り添うことが求められる仕事だと思っています。そのため、単に「ありがとうございました」ではなく、「お大事に」という言葉で患者さまをお送りし、治療後も歯や身体を大事にしていけるような治療、必要な時にはいつでもサポートできる体制を整えています。
「お大事に」という言葉に責任をもって治療にあたるうえで心がけていることがあります。それは、分かりやすい説明です。治療方法を選ぶのは患者さまですので、詳しい治療内容やメリット・デメリットをお話しするのは当然のことといえます。とはいえ、患者さまが一人で治療方法を選ぶというのは難しいものです。結局、金額で決めてしまうという方も少なくありません。しかし、5年、10年という長い単位でその金額を計算しておられるでしょうか?修理や交換のため、最終的には高くつくということがないようによりよい治療法をお選びいただけるよう、丁寧に説明させていただくよう心がけています。
またご説明の際には、あえて「自分だったらこの治療方法を選びます」という言い方をします。その理由もお話します。押し付けているのではありません。しかし、医療知識を持った個人としてメリット・デメリットを考え、お伝えすると、患者さまはよりイメージしやすいようです。その際、分かりやすいたとえを使うこともあります。歯を抜くことを体の一部を切断することに例えると、患者さまの視点も変わってきます。その後、患者さまがどの治療方法を選ばれても、そこに異を唱えるということはありません。しっかり考えて決められたのであれば、患者さまも治療にしっかりと向き合えるからです。
患者さまにとって良かったと思っていただける治療をご提供しながら、これからも「お大事に」という言葉でお送りできればと思います。
ネット予約・空き状況確認 |
||
---|---|---|