インプラントの治療内容｜そのだ歯科医院

ここ数年、海外、国内の学会では、治療終了後、数年してインプラントが感染する、インプラント周囲炎の報告がされています。
天然歯が、歯周病に罹患するように、インプラントも口の清掃状態が悪いとインプラント周囲に、細菌が付着して感染を起こし、歯茎の炎症や、骨が喪失することがあります。　進行するとせっかく治療したインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。

患者さまには、口の中は、他の体の器官と、異なる特殊性があることを、学んでいただきたいです。
歯の健康を継続的に持続するのは、患者さまが考えているより、「はるかに、はるかに」大変なことです。

その理由は、歯やインプラントは、食べ物をかみ砕くため、硬い組織が、体の中で唯一、上皮という粘膜を、貫通して存在しています（医科では、そのような人工臓器はありません）、そこに口腔内の細菌や、様々な食べカス等が付着した状態が長期に渡ると、当然インプラントは感染してしまいます。
加えて、インプラントと被せものをネジで固定するのですが、どうしても、その僅かな隙間に、細菌が侵入します。
そのため、数年ごとに、その部分に入った汚染物質を取り除く、冠の掃除が必要になります。

また、インプラントの手術自体は、治療のゴールではなく、被せものという人工物を作り治療は完結しますが、治療直後から、咬むという、壊す力が常時加わることになります。
過度な力が加わると、インプラント周囲に炎症が起きることもあります。

それらのリスクを回避するために、治療後に定期的なメンテナンスを受けることが、非常に大切になります。

当院には、６名の歯科衛生士が在籍しており、患者さま一人ひとりに合ったメンテナンスを行える環境を整えています。
治療前のカウンセリングはもちろん、治療終了時にもメンテナンスの大切さをお話ししていますので、欠かさずに受けていただきたいと思います。