みんなの歯科クリニック

私が特に力を入れて取り組んできたのは、歯の根の治療である根幹治療と、歯周病治療です。いずれの治療も細菌のコントロールが大切なポイントとなりますが、私は高倍率の拡大鏡を使って治療を行い、細菌の状況をより丁寧にコントロールするようにしています。

特に根管治療は強い思いを持って取り組んできました。治療を行いいったん痛みや腫れが引いても、再発と再治療を繰り返しやすい傾向が見られるためです。だからこそ、この治療にしっかりと向き合っていきたいと思っています。精密な処置を行うことで、5年、10年経ったときにも問題が起こりにくい治療を目指して、日々の診療にあたっています。

歯の治療はどのようなものであっても、それが良い治療であったかどうかの判断をすぐに下すことには、常に難しさが伴います。治療から5年しか持たない場合もあれば、20年以上にわたってしっかり噛める状態を保てるケースもあります。しかしこれは、時間が経たなければわからないことがほとんどです。患者さまが歯科医師の治療そのものに評価を行うことも容易ではないはずです。

すぐに評価につながらなくても治療に真摯に取り組むことはもちろんですが、一方で、すぐに評価につながることにも手を抜かないことが大事だと思っています。例えば「水まわりが清潔に保たれているか」「床にごみが落ちていないか」といったことは、治療内容に大きな影響を及ぼすことはありません。しかし、患者さまにとって心地よい診療環境を提供するという観点から見れば、欠かすことのできない要素です。このような部分にもしっかり気を配りながら、患者さまをお迎えするように努めています。

患者さまがとても増えました。開業してからは一人でも多くの患者さまに足を運んでいただくための工夫に力を入れていましたが、現在では自分の知識や治療技術を磨いて、診療現場での対応の幅を広げられるよう努めています。歯科医師としてできることが増えるということは、患者さまの歯を1本でも多く残すことにつながっていくと考えています。

歯科医院は怖いところだと思っているお子さまに楽しい時間を過ごしてもらえるよう、空間作りをかなり意識しています。院内の壁紙ひとつにもこだわりました。外から見えるようにすることで、親御さまが不安を持たれないように配慮しています。大人の方でも歯科医院に苦手意識をお持ちの方は少なくありませんが、院内に漫画などがあれば、そのような苦手意識もある程度は小さくできるのではないかと考えています。

歯科医院にお越しになる患者さまの多くは、痛みや腫れなどの具体的な症状を抱えていらっしゃいますが、治療に対する不安や恐怖心のある方がほとんどです。患者さまに寄り添った診療を目指すならば、そのような不安や恐怖もしっかりと受け止めて差し上げることが大事だと考えています。そのため、初診時には「以前にかかっていた歯科医院で感じた不安や不満」を丁寧にヒアリングするようスタッフに伝えています。また、患者さまが「将来的にどんな口腔環境を目指していきたいか」ということもお伺いするようスタッフに伝えています。

若いファミリー層の患者さまが多いです。子育て世代の親御さまとそのお子さまが一緒に治療やメンテナンスにいらっしゃることも珍しくないですね。

仕事が休みの日は、天気が良ければ子どもを連れて公園に出かけて遊んでいます。子どもはまだ小さいのですが、自宅のなかでは見られないような成長ぶりを実感できることもあって、私にとって大切な時間になっています。歯科医師という仕事はなかなか外に出ることがありませんので、休みの日に外へ出かけることでリフレッシュにもなっていると思います。

最近、ついに子どもがハイハイするようになりました。これは嬉しかったですね。先日は子どもが「パパ」と言ってくれたような気がして感激しました。このところ私の体重が少し落ちたことも、朗報のひとつですね。

患者さまからインプラントのご相談が多く寄せられるようになっているので、今後はインプラント治療にも取り組んでいきたいと考えています。