親知らずは歯列の中でも最奥に生えてくる歯です。そのため生えるスペースが十分になければ、傾いて生えたり歯茎の中に埋まったりしてしまう可能性があります。
お口の環境に悪影響を与える親知らずは抜歯が必要となりますが、患者さまの中には外科的な処置に対して不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。しかし当院では麻酔処置の方法にこだわり痛みの軽減に努めていますので、リラックスして治療を受けていただければ幸いです。具体的には、お口の奥を通る神経の根元に麻酔を打ち、お口全体に作用を行き渡らせる「伝達麻酔」を行います。治療時間は30分以内が目安で当日対応も可能ですが、術後の腫れを考慮して、一度の処置による複数本の抜歯は基本的に承っていません。
大学病院に紹介されるような症例であっても、当院で対応できる場合があります。診査・診断を詳しく行い治療後の注意点もお伝えしますので、まずは一度ご相談ください。
親知らずの中には、痛みや腫れを起こさず、隣の歯に悪影響を与えないものもあります。その場合は特に抜歯をする必要はありません。状態によっては移植に利用できる可能性もあります。
一方、手前の歯を圧迫したり頬の内側を噛んだりして痛み・腫れを引き起こす場合には抜歯が推奨されます。抜歯にあたってはパノラマレントゲンで歯の生え方や神経の位置などを確認し、しっかりとリスクを把握してから処置に臨みます。術後の腫れや痛みにも配慮をして抜きますので、不安なくお任せいただければ幸いです。