くどう歯科医院

今学んでいるのは、噛み合わせについてです。私自身、学生時代に顎関節症の治療をしてもらって、噛み合わせの重要性を実感しました。そこから人間の身体を総合的に考えると、歯科の分野で重要なのは噛み合わせ調節だと思うようになり、勉強を始めました。

また、食いしばりと歯ぎしりについても学んでいます。最近ではスマートフォンなどを見ている時に前傾姿勢になることで、傾いた頭の重さを支えるために、無意識に歯を食いしばっている方が増えてきました。歯に余計な力が加わると、歯周病などの原因になりかねないので、そういった場合には寝る時にマウスピースを付けて歯への負担を減らすなどの対策をおすすめしています。

以前勤めていた歯科医院で担当した患者さまのことを覚えています。その方は、顎の関節がズレておりお口が開かず、にぎり寿司がそのまま食べられないとお悩みでした。そこでまずは顎の筋肉をほぐすことから始め、一年ほどかけて治療を行いました。とても大変な治療で、印象に残っています。

患者さまにしっかりと伝わるような説明をして、治療を行うことです。治療内容が難しく、図式や模型を見てもよく分からないという方もいらっしゃるため、限られた診療時間の中でどうやって明解に説明するのか、考えながらお話しています。また、初診の場合にはその方の生活環境といった背景もできる限り伺って、それを踏まえた治療方針を立てることを心がけています。

独立して開業しようと思った時に、当時勤務していた歯科医院に出入りしている業者から、当時の院長が辞めて引き継ぐ人間を探していると聞いたことがきっかけです。2～3ヶ月ほど勤務医として働いた後、院長に就任しました。

勤務医だった間に、前院長の人となりや、やり方を学んでいきました。私の引き継ぎのために、対応などがガラッと変わってしまい、以前から通っている患者さまが戸惑われる、といったことのないようにするためです。今では自分の長所と今までの良いところを生かした診療ができるよう心がけています。

お勤めしている患者さまが多く、診療時間を皆さん守ってくださいます。時には、飛び込みで対応を希望される方もいらっしゃいますが、そのような場合は約束をしてもらっている方を優先する旨を伝え、了承いただくようにしています。

また、勤務中でお時間がない方や、出張が迫っていて通院回数をかけられない方も来院されることがあります。そういった患者さまには痛みのある部分だけ処置をするなど、柔軟に対応しています。

実際に歯科医院に行った方の口コミを参考にしたり、インターネットで調べたりすることをおすすめします。引っ越したばかりで、そういった情報手段がない場合には、実際に飛び込んでみるのも一つの手です。ぜひフィーリングが合う歯科医院を見つけていただければと思います。

人当たりが良くて、優しい性格の者が多いのが自慢ですね。スタッフの年齢層が高いこともあり、患者さまとしっかりとコミュニケーションを取ってくれるので、日々の診療の助けになっています。

衛生管理には特に力を入れてもらっています。当たり前のことですが、患者さまの目に触れる物も触れない物もしっかりと消毒・滅菌して、清潔な環境を保つことを心がけています。

「皆さまにご自身の歯で美味しくお食事をしていただきたい」という想いがあるので、歯を守るための予防処置に力を入れていきたいです。入れ歯やインプラントなどの代替手段もありますが、やはり天然の歯に勝る物はありません。特に、ご年配の方はご自身で噛めるかどうかがお身体に大きく影響することも考えられますので、しっかりと予防とメンテナンスに取り組んで、大切な歯を守っていただきたいです。