医療法人社団高輪会　わかば歯科医院

片山歯科医師：
私は、大学院と大学の非常勤講師を通じて、脳が咀嚼運動にどのように関連しているのかを研究してきました。私たち歯科医師の目標の一つには、しっかりと噛めるようにお口の機能を取り戻すというものがあります。そのためには良いつめ物、かぶせ物、入れ歯の治療を行うことが大切で、歯科医療は古くからこれらに重点を置き、全力で取り組んできました。

しかしながら、「噛む」という命令において脳がどのように関与しているかは、現代でもほとんど分かっていません。そのため、歯科一般の治療技術を磨くとともに、脳の研究に力を入れました。その研究を活かし、特にご年配の患者さまがうまく咀嚼できないというお悩みに対して、しっかりと対応しています。具体的には、一般的な歯科治療に加えて脳科学の観点からもその原因を考えた、個々の患者さまに合った治療を行っています。

片山歯科医師：
見た目からも機能性からも、患者さまご自身で改善を実感しやすいという点で、歯科治療に関心を持ちました。また、皆さまは普段何気なく食べ物を摂取していますが、自分の歯で噛んで飲み込み、栄養を摂取するという行為は、生きるために不可欠なことです。そのお手伝いができる職業という点にも魅力を感じて、歯科医師を目指すようになりましたね。


荒巻歯科医師：
私が歯科医師を志したきっかけは、歯科が「話す」「食べる」「見た目」など、生活に密着した分野だということにあります。またお口の中の健康は全身とも相互関係が深いと考えており、そういったことからも歯科治療の重要性を感じて興味を持ちました。さらに、治療結果が分かりやすいので、患者さまに喜んでいただけるという点もありますね。

片山歯科医師：
変わったのは、私自身の考え方ではないでしょうか。当院にはご年配の患者さまが多く来院されていますが、以前は歯がボロボロになってからいらした方に対して、「歯磨きや早期受診を怠ったからだ」という気持ちを心の隅で抱いていました。しかし今は、「ご年配の方や基礎疾患がある方のお口の清掃状態が悪いのは、ご本人のせいではない」と思うようになりました。そういった方々の口内ケアに全力を挙げて取り組むことが、私たち歯科医師や歯科衛生士の使命であると思っています。

一方、個々の患者さまにとってより利のある治療を、ていねいな説明を通して提供することは、開院当初より変わっていません。患者さまのお口の状態は、一人ひとりで異なるものです。さらに、「口元の見た目を良くしたい」「良く噛めるようになりたい」など、ご希望もそれぞれです。そういった点をしっかりと踏まえた、オーダーメイドの治療方法を考えることに関しては、歯科医師になってから一貫して肝に銘じて実践しています。

片山歯科医師：
お子さまの歯を守るためには、親御さまの仕上げ磨きが特に重要です。小学校3年生までは、仕上げ磨きをしてあげることをおすすめします。また、だらだらと時間を決めずに間食し続けると虫歯になりやすいため、おやつは1日1回にしましょう。お子さまの虫歯は成人よりも進行が速いため、少なくとも年に2回は歯科検診を受けてください。

怖がりなお子さまに対しては、いきなり歯を削ることはせず、まずは歯科医院に慣れていただくようにしています。具体的な方法としては、診療チェアは自動で倒れて起き上がることを説明して、実際に動かしてみせるといったものです。また、お口の中の水を吸うバキュームを用いる際は、音のうるさい小さな掃除機であることを説明したうえで、お子さまの手を吸ってみせています。他にも、歯を削らずに歯科用タービンをお口の中に入れて回したり、その際に出てくる水をバキュームで吸ったりするという経験をしてもらうことで、歯科治療は怖くないとご理解いただいています。


荒巻歯科医師：
歯科治療が苦手なお子さまには、治療に使う器具や材料を実際に見せて、説明して、練習する、「Tell・Show・Do法」の実施により、段階的に慣れてもらっています。お子さまが頑張ってできた時にはたくさん褒めて、成功体験を重ねていくことで、「治療を受けられる」という自信をつけてもらっていますよ。

荒巻歯科医師：
私の診療のモットーは、お口の中全体を総括的に診査し、患者さま一人ひとりに合った診療を行うことです。それに加えて、治療をして終わりではなく、予防によって治療後の良好な状態を保つことも重視しています。また、初診の患者さまの緊張や不安を和らげられるような雰囲気づくりも心がけていますね。

ご説明の際には、実際に口内を鏡やレントゲンで確認してもらい、絵や図を用いて視覚的に分かりやすくお伝えしています。分からないことがあれば何でもお答えしますので、遠慮なくご質問ください。

片山歯科医師：
当院の歯科医師・歯科衛生士・事務員は、全員が老人ホームやご自宅への訪問診療の経験があります。そのため、耳が遠い患者さまには大きめの声でゆっくり・はっきりした口調でお話しする、腰に不安を抱えている患者さまには診療チェアを倒しすぎないように注意するなど、ご年配の方へのご対応には慣れています。

また、通院が難しい患者さまには無料での送迎を行っており、無理なく歯科治療やメンテナンスをご利用いただくことが可能です。スタッフ全員が、真心を持って患者さまと接することを心がけていますので、ぜひご年配のご家族の治療はお任せください。


荒巻歯科医師：
ご年配の患者さまに対しては、その方のご負担にならないような通院ペースを設定するという配慮を行っています。また、ゆっくりとていねいにご説明をすることや、持病がある方には処置内容によって医科との連携を取るなど、患者さまの状態に合わせたご対応が可能です。

片山歯科医師：
スタッフ全員が、老人ホームやご自宅への訪問診療を経験していることが、自慢できる点です。一人ひとりがご年配の患者さまへの対応に慣れており、真心で接することを心がけています。

私は歯科医療に長きにわたって携わってきており、入れ歯治療を深く学んできました。女性歯科医師は、子育て中の母親でもあり、人当たりの良い性格です。患者さまには、ご自身に合った歯科医師を選んで受診していただくことが可能です。

さらに、歯科衛生士たちも長く勤めてくれており、小さなお子さまからご年配の患者さままで、幅広い年齢層の方々に対応できます。事務員は老人ホームで勤務していたこともあり、送迎のドライバーも担当してくれています。このように当院では、ご年配の患者さまに不安なくご利用いただける環境を整えて、地域に貢献しております。


荒巻歯科医師：
歯科医院での長い勤務歴を持ち、明るく気配りができる歯科衛生士たちがいることが自慢ですね。また、ご年配の方をしっかりとサポートできる、介護職の経験のある事務員にも助けられています。

片山歯科医師：
当院の近隣にあるデイサービス施設に、無料で歯科検診を行っています。ご年配の方や妊娠中の方など、通院が困難な患者さまに対しては送迎サービスを実施しています。

片山歯科医師：
新型コロナ禍で受診を控えている患者さまが不安なく来院できるように、感染防止対策へしっかり取り組むことを目指しています。お口のトラブルを未然に防げるよう、皆さまが気兼ねなく通える環境であることをお伝えできればと思っています。

また、近年の歯科医療現場では、患者さまのセルフケアが重要視されるようになってきたと感じています。毎日歯科医院に通えるのであれば私たちがお口の健康を管理できますが、大体の方が3カ月に１回の定期メンテナンスを利用されるのが一般的でしょう。来院されていない時間のほうが長いからこそ、患者さまがご自分のお口をしっかりブラッシングすることが重要なのです。

当院では患者さまのお口のケアサポートとして、その方のお口に合った歯ブラシ、歯間ブラシなどの清掃補助具、歯周病・虫歯予防に役立つフッ素入りの歯磨き用ジェルを選んで、おすすめしています。これらのホームケアグッズを使用して、ブラッシングなどのケア方法をお伝えしていき、「自分の健康は自分で守る」習慣を身につけていただきたいと考えています。

片山歯科医師：
体力を温存するために、家で音楽を聴いてくつろいだり、マッサージを受けに行ったりして、身体のメンテナンスをしています。休日にしっかりと調子を整えて、次の診療に臨みたいですね。