上山歯科医院

父の後を継ぎ、私が2代目院長として務める当院は、温かいお出迎えで患者さまに過ごしていただける歯科医院、どのような全身疾患があっても気兼ねなくご来院いただける歯科医院づくりを親子で目指した結果、多くの患者さまとの信頼関係が築かれてまいりました。

患者さまと、こうしたお付き合いを継続していくことこそが、開院以来現在に至るまでの、重要な当院のポリシーであり、私自身が力を注ぐべきことだと考えております。日々の診療にあたって、こうした心がけを持つ事を大切にしております。

私どもは、患者さまお一人おひとりを大切にしたいという思いで治療にあたっています。そのため、すべての患者さまの治療が、忘れられないものであり、印象に残っているものだというのが実際のところです。私が1991年に院長に就任して以来、その年に生まれて初めて歯科医院に来たようなお子さまが、すでに成人になっている――治療のときに泣きじゃくっていた男の子や女の子が、いまだに通院してくださっていることを考えると、お子さまの成長を保護者さまと一緒に見守らせていただいているありがたさを感じます。

成長とともに、小さなお子さまが素敵な社会人になり、本当に賢く、たくましく美しくなっています。県外で就職しても、帰省した際に歯の治療やメンテナンスに来てくれると、心から嬉しくなります。こうした長い間の積み重ねそのものが、私にとっては非常に大きな喜びです。お子さまの成長とともに、当院の成長を同時に感じさせてもいただきます。

歯ブラシに関しては、歯科医師で共通の認識があると考えております。おすすめの歯ブラシは、すみずみまで届くもの――つまり、毛先が細く、柔らかい歯ブラシです。
こうした歯ブラシは、歯ぐきを傷つけず、表面の歯垢をしっかり落とすことができます。細々とした部位を磨けるわけですが、これに加えて、お口のすみずみまでフィットするような、普通の柔らかさの歯ブラシを用意していただくことが望ましいと私自身は考えています。最近では、電動歯ブラシが多くなり、お口の中を意図せずに傷つけてしまう方も増えています。そのため、手動で歯を磨いていただくこと、歯ブラシを2本利用していただくことを当院ではお勧めしていますし、私自身もそれにならっています。

当院には3つの目標があります。まずは、「患者さまのお口のバランスを整えることで、しっかり噛める環境を整え、健康を維持していただきたい」というものです。健康のためには28本の歯をそろえることが基本ですが、そのために、全身疾患のある患者さまに対応できるようにインプラントの手段を講じております。

治療の幅がどうしても狭くなりがちな、「全身疾患のある方の場合でも、食事を楽しんでいただきたいとの思いで患者さまとご相談を重ね、28本の歯をそろえていきたい」と考えています――これが、2つ目の目標です。

また、患者さまに明るく前向きな気持ちになっていただくために、「保存修復いわゆる美容診療に力を入れていきたい」と考えています。これが3つ目の目標です。歯の表面のかたちや色合いをその周囲の歯と違和感がないように仕上げるには、繊細な技術が必要とされます。それだけに、今後力を入れていきたいと考えております。