抜歯のいらない矯正治療をご提案させていただきます。
当院で矯正治療を受けているお子さまは、小学校高学年から中学生が多いです。
お子さまご本人というよりも、お子さまの歯並びが気になり、歯並びをきれいにしたいと考えた親御さまに連れられて来院されることが多いです。
小児矯正を開始する時期ですが、当院はお子さまが7歳になったあたりから始めることをおすすめしています。
小児矯正では顎の骨を広げて永久歯が生えてくるスペースを作るのですが、7歳から11歳頃になると顎の発育がゆるやかになり、顎の骨にアプローチしにくくなります。治療開始時期が遅くなるほど治療期間も長引く傾向があるため、当院は早めの治療開始をおすすめしています。
大人になってから歯列矯正をすると、やむをえず抜歯をすることがあります。そうすると口の中のスペースが狭くなり舌の位置がずれることで、呼吸がしにくくなるなど別の問題が出てくることがあります。
小さいうちに歯列矯正をするとこうしたトラブルも起こらず、自分の歯を抜くことなくきれいな歯並びにすることができるので、なるべく早い時期での矯正治療をおすすめしているのです。
矯正治療には治療を受ける患者さまのご協力が欠かせません。それは、小児矯正でも変わりません。
当院は、矯正治療を受けるお子さまに不安のない状態で治療に臨んでもらえるよう、お子さまの気持ちに寄り添ったうえでわかりやすい説明をするよう意識しています。
小児矯正の治療期間は数年に及ぶことがあります。治療期間が長いからこそ、「治療で無理をさせないこと」を心にとめて治療をしています。
お子さまが嫌がるときは無理に治療するようなことはせず、どうして嫌なのか話を聞き、どうすれば解消できるのか一緒に考えます。治療に応じてもらえたときは、「今日は嫌だったのによく頑張ってくれたね。ありがとう」と言葉にして伝えています。
自分の頑張りが認められたことがモチベーションにつながるお子さまは多いです。長いお付き合いをさせていただくためにも、お子さまの頑張りを認めて褒めることで治療に対するモチベーションに変えていくことを大切にしています。
治療するときは「今日はこういう治療をするよ」と治療内容を伝えてから開始して、なるべく早く終わらせるようにします。治療中は口の中の様子を見てもらい関心を持ってもらうほか、歯列が動いてきたら写真を見せてモチベーションをアップしてもらうようにしています。
矯正治療は、治療を受けるお子さまと治療する歯科医師との二人三脚で進みます。治療を介して信頼関係を築き上げながら、一緒にゴールを目指していきます。
忙しい親御さまではお子さまの通院に付き添うのが難しいこともあります。当院はお子さま自身にも内容を理解してもらったうえで治療を行っていますが、もし不明点や疑問点などがありましたらいつでもご連絡ください。
小児矯正は歯の生え変わりを待つことがあるため、大人の矯正治療よりも長くかかることが多いです。お子さまの治療をするときは、一回の治療をなるべく早く治療を終わらせることも重視していますが、これは歯科医院に対する苦手意識をお子さまに持たれないようにするためです。
泣いているのに無理に治療されたなど小さいときの体験がもとで、歯科医院は怖いからあまり行きたくないという方がいらっしゃいます。歯科医院に対する苦手意識が芽生えて通院を嫌がるようになると、虫歯になっても放置してしまい、より深刻な状態になってから受診するなど、健康面でのリスクにもつながる可能性があります。
当院でお子さまの治療を行うとき、まずはお子さまに慣れてもらい、怖いところではないとわかってもらった後に開始します。
当院は小児歯科も行っています。虫歯を予防することももちろんですが、きれいな永久歯が正しい場所に生えてくるようにすること、お子さまの口を健康な状態に育てることを目標にしています。
虫歯ができにくい口づくりをするため、フッ素の利用、シーラントという虫歯予防のためのつめ物の処置、おやつ指導などを、お子さまと親御さまに対して行っています。
矯正装置を付けている状態では歯磨きがしにくいため、矯正治療中は虫歯にならないようにより一層注意してくださいとお伝えしています。
矯正治療中にお子さまが虫歯になってしまった場合でも当院で治療可能です。お子さまにとっても、慣れた環境で治療を受けられることは、小児矯正を選ぶうえで重要なポイントにもなります。
当院で治療を受けているお子さまは、平日の夕方など学校や習い事の帰り道に立ち寄ることが多いです。体感としては、16時から18時が特に多いと感じます。
木曜日以外の平日は18時半まで診療していますので、親御さんの付き添いが必要なお子さまはこの時間に受診されることもあります。あるいは、仕事帰りの親御さまと待ち合わせて一緒に受診されるお子さまもいらっしゃいます。
このような方のために、学校や習い事の帰りなどにも寄っていただきやすいよう土曜日も18時半まで診療しています。
矯正治療では、矯正装置を付けた日、あるいは装置を調整してから数日間は痛みを感じることが多いです。土曜日でも電話での相談や受診が可能ですので、お子さまの様子を見て痛みが強いようでしたらすぐにご相談ください。
問診・ヒアリング
お子さまの歯並びのどのような点が気になるのかや悩んでいるのかなど話を伺ったうえで、実際に歯並びを見せていただきます。
指しゃぶりや頬杖などの日常的な癖が原因の場合もあるため、お子さまの気になる癖などもこのときに伺うことが多いです。
精密検査
お子さまの口腔内写真とレントゲン撮影をした後に、歯型を取ります。
検査自体は1時間ほどで終わりますが、お子さまの状態によっては時間が前後する場合があります。
治療計画のご提案、方針の決定
初回の問診ヒアリング内容と精密検査の結果をもとに、治療方針を決めていきます。治療方針と治療方法が決まると具体的な治療費も決まるので、このときに一緒にお伝えしています。
治療前の処置(歯周病・虫歯治療)
虫歯や歯周病があると矯正治療ができません。そのため治療を開始する前に虫歯と歯周病がないかチェックして、必要に応じて治療を行います。
矯正装置が入ると歯磨きしにくくなるため、歯磨き指導もこのときに行います。
装置の装着
実際に矯正装置を取り付けます。このときに日常生活での注意事項なども改めてご説明します。
矯正治療
矯正装置の状態を確認するほか、歯の動き方に応じて都度調整を行います。このとき、歯磨きはちゃんと行えているかや虫歯がないかのチェックと、必要に応じてクリーニングも行います。
矯正装置による痛みが強い場合には鎮痛剤を処方します。
治療終了・検査(定期検査)
矯正装置で歯列が整った後は、きれいな歯並びを維持して後戻りを防ぐための保定期間に入ります。保定開始直後は3カ月に一度通院してもらいます。歯磨きの方法に問題がなく後戻りも見られないようであれば、6カ月に一度の通院にします。
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