メンテナンスの目的は「歯を残すこと」です。そして当院に来院される患者さまは、1日のうち半分から1/3はメンテナンス目的でお越しいただいております。そのおかげか、患者さまの中には90代でもしっかりとご自身の歯を残している方もたくさんいらっしゃいます。やはり自分の歯に勝るものはありません。皆さまが将来にわたって歯を残せるよう、歯科衛生士がお口の状態を見て、一人ひとりに合った磨き方や歯ブラシの選び方などをアドバイスしています。
とはいえ、自分の歯を残すという目的を達成するためには、患者さまご自身のモチベーションが欠かせません。いくら歯科医師が懸命に治療にあたっても、患者さまが前向きでなければ残せる歯も残せなくなってしまいます。そのため、患者さまのモチベーションを引き出すためのノウハウづくりに焦点を当て、年齢を重ねても楽しくお食事ができるよう今後も尽力してまいります。
患者さまに健康なお口を維持していただくためには、セルフケアと歯科医師・歯科衛生士によるケアが十分に機能しあう必要があります。
当院では、歯科衛生士の資格を有するスタッフが、スケーリングとブラッシング指導、クリーニングを主に行ってまいります。
患者さまの日ごろのブラッシングはとても重要で、ケアの根幹をなすものですが、それだけで歯垢(しこう)を落とせるわけではなく、磨き残す箇所がどうしても出てしまいます。
残された歯垢(しこう)が歯石となり、固く歯に付いてしまえば、ご自宅のブラッシングでは取れません。
セルフケアで無理に歯石を落とそうとすると、口内を傷つけ、感染症を引き起こす可能性もありますので、決して無理をされないことが重要です。
こうしたリスクをおかさないためにも、感染コントロールを行いながらの歯石取りを歯科医院で受けていただくようにお声がけしております。
また、外見上変化がないように思っても歯周ポケットが深くなっている場合や、根尖病巣(根っこの先の病巣)の痛みが出ていないだけという場合もあります。
定期的なメンテナンスにおいて、歯科衛生士が口内の状況をしっかり確認することが重要です。
症状をご自分で判断されることはお控えください。
のちのちに悪い影響を及ぼさないため、歯科医院でのメンテナンスの重要性を改めてご認識いただきたいと思います。
歯科医師は、入れ歯やブリッジ、インプラント(※)の治療を前提に歯を抜くのではなく、抜歯が必要な事態に陥らないように努めるべきであり、それが患者さまのQOLに貢献することだと私は考えてまいりました。
歯をできるだけ残し、できるだけ痛みを抑えた治療を行うためには、メンテナンスが必要不可欠です。
定期的な検診で、早期発見・早期治療に努めるとともに、患者さまにも、歯を抜かないためには日ごろのご協力が欠かせません。
こうした姿勢が患者さまから患者さまへと人づてに伝わり、当院に足を運べば何とかなるかもしれないと、祈る気持ちで来院される患者さまもいらっしゃいます。
他の歯科医院で抜歯が必要だと診断された患者さまであっても、当院の姿勢をご説明し一生懸命対応することで、大切な歯を残せる場合もございますので、ご相談ください。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
ネット予約・空き状況確認 |
||
---|---|---|