やすみつ歯科クリニック

簡潔に言いますと、父親と祖父との関係です。そもそも幼少期の頃からの周りの環境ということが大きく、現実的に進路を選ぶときにこの道を選びました。家系的に歯科医師になるのが自然の流れなので歯科医師になりましたが、「手先が器用」ということは友達や歯科医院の仲間から言われることがあり、実際には向いてる方かなとも思います。好奇心が強いから、新しいことはコツが掴めるまで面白がってやってみる。歯科医療は新しい技法・機器が治療法を追求するためには必要な資質になってくるでしょうね。

本町という場所柄、OLさんやサラリーマンの方が多く、症状としては「かぶせ物が取れた」とか「急に歯の痛みが強くなった」というような、比較的重篤な状態ではない患者さまが来られています。仕事帰りや休憩時間に寄れるということ気軽さもあるかと思いますが、歯のメンテナンスをされる方もいらっしゃいます。歯に対する意識が高いというか、この辺りを歩いてても口元が気になるような方はあまりいません。みなさんキレイですよね。
その中でも仕事が忙しくなかなか通院することができずお口の中が大変なことになっている患者さまも時々いらっしゃいます。
僕は郊外で10年ほど勤務していたんですけど、ここの患者さまとそれほど違いを感じることはないです。市内で仕事をして、郊外の家に帰ってその近所で治療をされるか、勤務先の近くで治療を済まして、家に帰るかの差のように感じます。
また、当院として力を入れているのは予防歯科です。治療の前後には口腔内カメラで撮った写真を見て確認していただき、メンテナンスの必要性を何回も説明することが僕たちの責任と思っています。虫歯で強烈に痛い経験をされた患者さまは、もう二度とこんな思いをしたくないという方が多いので、しっかりクリーニングに通われます。歯を長く保つためには必要なことなので、歯の磨き方やケアの方法を覚えたら、ご家族にも共有していただきたいですね。

郊外で勤務していたときのことなんですけどね。入れ歯が割れたと言って持って来られた患者さまがいました。その入れ歯は端と端に穴を開けて、たこ糸でくくってご自身で修理して使ってはったんです。それが壊れてしまったので、いよいよ持ち込まれたんですが、そんな入れ歯を見たことがなかったので、衝撃的でした。こんな風に使用することができるのかって驚きとともに感心するというか。そのときは新しい入れ歯をお作りして４～５回来院され、それきりだったのですが、その方が10年近く過ぎてここに来られたんです！　前の勤務先で聞いて、こっちに開業しているということを教えてもらったということでした。最初は分かりませんでしたが、あの入れ歯と聞いてすぐ思い出しました。写真も残ってますから。そのときはちょっとした修理をされるために来られ、治療もして終えられたんですけど、わざわざ来てくれたのはうれしかったですね。そんな心に沁みる方は強く印象に残っています。

お勤めの方がアクセスしやすい場所にありますので、歯のお悩みがあれば気軽に立ち寄ってください。来ていただけるとわかると思いますが、緊張せずリラックスしてお話ができるように、待合室や診察室はいかにも病院というより、サロンのように空間に余裕をもたせています。初めて来られた患者さまとはカウンセリングをさせていただいて、しっかりお話を聞き、治療のご説明をさせていただきます。治療法については、現在持っている知識の中で考えられるすべての方法をご提案して、その中で最終的には患者さまの意思を尊重することがモットーです。
近年では予防歯科も浸透してきました。皆さんの歯を長く美しく保つための意識が高くなってきたと感じています。基本的には担当歯科衛生士制とさせていただいてます。私より歯科衛生士と仲良くなって定期的にメンテナンスに通われてる方も多いです。歯科衛生士とは長いお付き合いで密な関係になり、専属でご指名される方もいらっしゃいますが、時間があるときにご自分のペースで通われたい方のためにも、チーム体制で複数の歯科衛生士を整えています。どちらにしても、忙しく限られた時間の中で通われる患者さまが、ストレスを感じないように配慮しています。
最後になりましたが、お口の環境は歯の状態を把握することが第一歩です。少しでも長く健康な歯を残すためには、虫歯のサイクルを止めること。残念にも歯を失ったとしても、補うためにより良い方法で作っていくことです。しっかり噛んで食べることができるよう、全力でサポートしてまいりますので、よろしくお願いします。