これまでどれぐらいの患者さまを診てきましたか?
2003年に開院して以来、数としてはそんなに大きくはありませんが、リピーターの患者さまが多く来てくださっています。患者さまからしても、医師との相性というものがあるでしょうから、その中でも当院を選び何度も足をお運びいただいている患者さまの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。ここの診療や方針を気に入ってくださって、繰り返し頼りにしてくださる患者さまとの関係はこれからも大切にしたいですね。
初めて来た患者さまに対して心がけていることがあれば教えてください。
にこやかに対応することを心がけています。歯医者は痛いところだと思っている患者さまの不安を和らげるように、できるだけフレンドリーに接しています。
診療のモットーを教えてください。
まずは患者さまご自身の口腔内の状態をしっかりとご説明させていただき、知っていただくことです。そのうえで治療方法をいくつか説明して、患者さまに選んでいただきます。
開院当初と今で変わったこと、逆に変わらないことはなんですか?
開院から10年以上経ったとなると、自分でも歳を取って、丸くなったと感じます。歯科にかかわる業者さまとの絆も積み重ねてきましたし。患者さまや診療に対する姿勢というものは、一貫して変わっていないものの、歯科医療の進歩とともに技術的には向上していますね。
院内のデザインや空間でこだわったところがあれば教えてください。
患者さまにリラックスしていただける雰囲気を作るために、チェアの並べ方なんかを、窓の景色が見えやすいような位置にしております。春には桜並木が見えて、夏の天神祭の花火もここから眺めていただけるように、照明の数を多くして、明るくするようにしています。収納をきっちり整理整頓してすっきりとした印象を作っています。機材はできるだけ目に触れないように工夫しています。
スタッフの自慢できる点を教えてください。
当院はみんな、気さくで仲がいいです。患者さまとのコミュニケーションもよくとってくれています。私では気がつかない女性目線での気遣いや配慮など、しっかりと視野を広く持って仕事してくれているので自分にとっても非常に大切な存在だと感じています。
スタッフ教育で力を入れているところはありますか?
当院のコンセプトでもありますが、患者さまへの声掛けや説明をきちんとすることを徹底するよう意識付けをしています。そのために、治療の方針や内容などを理解できるようになっておいてもらうことも必要になってきます。常に学ぶ姿勢は忘れないでいてもらいたいですね。あとは、時間をきちんと守る、という基本的なところも徹底するようにしています。
先生の思う歯科医院選びのポイントを教えてください。
歯科医院それぞれのポリシーがあるでしょうから、患者さまにとって、相性というものはあると思うのですが、まずは、こうなりたい、と困っている内容をお伝えして、きちんと話を聞いてくれるところ。
それに対してどのような治療のアプローチが可能なのかをきちんと説得力をもって説明してもらえること。その選択肢のなかから患者さまにきちんと選ぶことができること。
まずはこの基本を押さえてもらえるというのがポイントではないでしょうか。
あとは、院内の清掃が行き届いて清潔で、明るいこと。技術的なことというのはなかなか良し悪しの判断は難しいと思うのですが、痛みを抑えることであるとか、くっつけるための接着剤が強く簡単には外れなくなっているとか昔よりも随分進歩はしているものなので、まずは歯科医院の患者さまに対する姿勢というものを重視するのがポイントと言えるのではないでしょうか。
リラックスできるときはどんなときですか?
休日に家族といるときがリラックスできます。あとはアウトドアなどで楽しんだり、ぼーっとしているときでしょうか。
普段はなかなか考えることが多くて、そんなにリラックスできないのですが、休日はなるべく、のんびりする時間をとるのも必要です。
尊敬する人物はいらっしゃいますか?
父親を尊敬しています。
私自身、子どものころはわんぱくで明るい子どもだったのですが、子供ながらに尊敬できる父親のことはすごい人だと思っていました。そんな父から、歯医者になれと言われたのがきっかけで歯医者になりました。「周囲の人たちから感謝していただける仕事だから」というのが、父が歯医者をすすめる理由でした。
歯科医師ではなかった父の言葉ですが、今でも鮮明にその言葉を覚えていますね。