歯周病といえば、50代以上の中高齢者のかかるものと想像されるかもしれませんが、近年はその若年化が懸念されています。歯周病の前兆の歯肉炎と、歯周病との線引きは難しいのですが、これからは20代、30代からしっかりと歯周病対策を講じておくべきと思われます。歯周病の治療はつまるところ、いかに清潔に口腔内を保つか、そして骨が溶けてなくなったところに新たに骨を作ること、この2点に集約されます。後者を例に取りますと、インプラント治療(※)でも同様のことが言えますが、長期にわたって歯が欠損し、歯周病にかかっていると、顎の骨は細くなってしまいます。その場合は人工骨や骨補填材が必要となってきますが、このような治療によって症状がおさまり、快方に向かったはずの歯周病もその後のお手入れを怠って、口腔内のきれいな状態を維持できないのでは、意味がありません。さらに言うなら、後から作った歯はもともとの自分の歯より弱く、悪くなるのも早いのです。それだけに、しっかりとした歯のお手入れの意志をいかに患者さまに持っていただけるかが、歯周病治療には大切になってきます。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。